診療支援
薬剤

(合剤)アンピシリンナトリウム・スルバクタムナトリウム新様式
6139
ampicillin sodium・sulbactam sodium(2:1)(ABPC/SBT)
ユナシン-S Unasyn-S(ファイザー)
 :静注用0.75g(ABPC0.5g・SBT0.25g) 静注用1.5g(ABPC1g・SBT0.5g) 静注用3g(ABPC2g・SBT1g)
 キット:静注用1.5g(ABPC1g・SBT0.5g) 静注用3g(ABPC2g・SBT1g)
スルバシリン(0.75・1.5・3g Meiji Seika)〔0.75gは後発〕,ピシリバクタ(0.75・1.5・3g 日医工)〔0.75gは後発〕,ユーシオン-S(0.75・1.5・3g 沢井),ユナスピン(0.75・1.5・3g ケミックス)

適応

〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,プロテウス属,インフルエンザ菌 〈適応症〉1肺炎,肺膿瘍 2膀胱炎 3腹膜炎

用法

131日6g 分2 静注・点滴静注 〔重症感染症〕1回3g,1日4回(1日量として12g)を上限 21日3g 分2 静注・点滴静注 小児1日60~150mg/kg 分3~4 ►静注:注射用水,生食液,ブドウ糖液に溶解し,緩徐に投与 ►点滴静注:補液に溶解して用いる 注意耐性菌の発現等を防ぐ為,βラクタマーゼ産生菌,かつアンピシリン耐性菌を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる

禁忌

1)過敏症

2)伝染性単核症(アンピシリン投与により発疹が高頻度に発現したとの報告)

注意

〈基本〉

①本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので次の措置

a)事前に既往歴等について十分な問診.尚,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認

b)投与に際しては必ずショック等に対する救急処置のとれる準備

c)投与開始から終了後まで安静の状態に保たせ十分な観察.特に,開始直後は注意深く観察

②無顆粒球症,貧血(溶血性貧血を含む),血小板減少等の重篤な血液障害→定期的に十分観察

③急性腎障害,間質性腎炎等の重篤な腎障害→定期的に十分観察

④肝機能障害→定期的に十分観察

〈検査〉

①ベネディクト試薬,あるいはフェーリング試薬による尿糖検査で偽陽性を呈する恐れ

②妊婦へのアンピシリン投与で,総結合型エストリオール,エストリオール-グルクロニド,結合型エストロン,エストラジオールの一時的な血清中濃度の減少

〈適用上〉投与時:静注により,血管痛,血栓又は静脈炎→注射部位,注射方法等に注意し,注射速度をできるだけ遅く 〈取扱上〉Kit

①品質を保持するため,本品を包んでいる外袋は使用時まで開封しない

②次の場合には使用不可

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