適応
高血圧症
用法
1日1回10~20mg 尚,1日5~10mgから開始し,増減するが,1日最大40mgまで
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
3)アリスキレン投与中の糖尿病(但し,他の降圧治療でもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)
注意
〈基本〉
①ARB投与中に肝炎等の重篤な肝障害が報告→肝機能検査等観察
②手術前24時間は投与しないが望ましい.ARB投与中の患者は,麻酔及び手術中にレニン・アンジオテンシン系の抑制作用による高度な血圧低下
➌降圧作用に基づくめまい,ふらつき→運転注意
〈適用上〉
①メトホルミン製剤又はカモスタット製剤等と一包化し高温多湿条件下にて保存した場合,前記薬剤が変色する為,一包化×
➋舌の上にのせて唾液で崩壊する為,水なしで服用可能.又,水で服用も可
➌寝たままの状態では,水なしで服用させない
患者背景
〈合併・既往〉
①両側性又は片腎で腎動脈狭窄:不可(やむを得ない場合を除く)(腎血流量減少や糸球体濾過圧低下により急速に腎機能を悪化)
②高K血症:不可(やむを得ない場合を除く)(高K血症を増悪.又,腎機能障害,コントロール不良の糖尿病等により血清K値が高くなり易い患者では,血清K値注意)
③脳血管障害(過度の降圧が脳血流不全を惹起し,病態悪化)
④厳重な減塩療法中(低用量から開始し,増量する場合は徐々に.一過性の急激な血圧低下)
〈腎〉
①重篤な腎機能障害(血清Cr値3.0mg/dL以上)(臨床試験は未実施)
②血液透析中(低用量から開始し,増量する場合は徐々に.一過性の急激な血圧低下)
〈肝〉軽度又は中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類スコア:5~9)(血漿中濃度上昇が報告) 〈生殖〉妊娠する可能性のある女性〔妊娠が把握されずACE阻害剤又はARBを使用し,胎児・新生児への影響(腎不全,頭蓋・肺・腎の形成不全,死亡等)が報告〕.投与に先立ち,代替薬の有無等も考慮して本