適応
1〔7.5・15mg錠,顆粒〕ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全における体液貯留
2〔7.5錠,顆粒〕ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な肝硬変における体液貯留
3抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)における低Na血症の改善
4腎容積が既に増大,且つ,腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制 ►後発医薬品は効能効果に違いあり
注意〔SIADHにおける低Na血症〕
1)抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)について十分な知識をもつ医師の下で,SIADHと診断された患者に投与.診断にあたっては,最新の「厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業間脳下垂体機能障害に関する調査研究班バソプレシン分泌過剰症(SIADH)の診断の手引き」等を参照
2)水分制限を実施しても低Na血症が改善していない場合にのみ適用
〔常染色体優性多発性のう胞腎〕
1)以下のいずれにも該当する場合に適用
a)両側総腎容積が750mL以上
b)腎容積増大速度が概ね5%/年以上.臨床試験には,両側腎容積750mL以上で,腎容積の増加が速いと推定される患者を組み入れた
2)投与開始時のCcrが60mL/min未満の患者における有効性及び安全性は未確立.臨床試験には,投与開始時のCcrが60mL/min以上の患者を組み入れた
用法
11日1回15mg 21日1回7.5mg 31日1回7.5mg 必要に応じて望ましい血清Na濃度到達まで段階的に増量可(増減) 1日最大60mgまで 41日60mg 分2(朝45mg,夕方15mg)で開始.前記用量で1週間以上投与し,忍容性がある場合は,1日90mg(朝60mg,夕方30mg),1日120mg(朝90mg,夕方30mg)と1週間以上の間隔を空けて段階的に増量.尚,忍容性に応じて適宜増減するが,1日最大1日120mgまで 注意
①〔心不全及び肝硬