適応
1一般感染症 〈適応菌種〉スルファメトキサゾール/トリメトプリムに感性の腸球菌属,大腸菌,赤痢菌,チフス菌,パラチフス菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア・レットゲリ,インフルエンザ菌 〈適応症〉肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,感染性腸炎,腸チフス,パラチフス
2ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制 〈適応菌種〉ニューモシスチス・イロベチー 〈適応症〉ニューモシスチス肺炎,ニューモシスチス肺炎の発症抑制
注意
1)他剤耐性菌による上記適応症において,他剤が無効又は使用できない場合に投与
2)感染性腸炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること
3)ニューモシスチス肺炎の発症抑制は,ニューモシスチス肺炎の発症リスクを有する患者(免疫抑制剤が投与されている患者,免疫抑制状態の患者,ニューモシスチス肺炎の既往歴がある患者等)を対象とする
用法
1錠1日4錠〔〔ミニ錠〕16錠,顆4g〕 分2(増減) 2〔治療〕錠1日量9~12錠〔〔ミニ錠〕36~48錠,顆9~12g〕 分3~4 小児トリメトプリムとして1日量15~20mg/kg 分3~4(増減) 〔発症抑制〕錠1日1回1~2錠〔〔ミニ錠〕4~8錠,顆1~2g〕 連日又は週3日 小児トリメトプリムとして1日量4~8mg/kg 分2 連日又は週3日 注意
①腎障害のある患者には,下記Ccrを指標とした用量調節の目安を参考に投与量を調節し,慎重に
a)30<Ccr(mL/min):推奨用量
b)15≦Ccr≦30:通常の1/2量
c)Ccr<15:投与しないことが望ましい
②ニューモシスチス肺炎における小児の用法・用量については,国内外の各種ガイドライン等,最
関連リンク
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- 今日の治療指針2024年版/ニューモシスチス肺炎
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