適応
①一般感染症〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,腸球菌属,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクター属,セラチア属,プロテウス属,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,緑膿菌,アシネトバクター属,ペプトストレプトコッカス属,クロストリジウム属(クロストリジウム・ディフィシルを除く),バクテロイデス属,プレボテラ属 〈適応症〉
1敗血症,肺炎,腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,胆管炎
2深在性皮膚感染症,びらん・潰瘍の二次感染
3腎盂腎炎,複雑性膀胱炎
②発熱性好中球減少症 注意
1)原則として感受性を確認し,β-ラクタマーゼの関与が考えられ,本剤に感性の起炎菌による中等症以上の感染症である場合に投与
2)発熱性好中球減少症
a)以下の2条件を満たす患者に投与
ア)1回の検温で38℃以上の発熱,又は1時間以上持続する37.5℃以上の発熱
イ)好中球数が500/mm3未満の場合,又は1,000/mm3未満で500/mm3未満に減少することが予測される場合
b)発熱性好中球減少症への使用は,国内外のガイドライン等を参照し,本疾患の治療に十分な経験を持つ医師の下で,使用が適切と判断される患者についてのみ実施
c)発熱性好中球減少症への使用は,投与前に血液培養等の検査を実施.起炎菌が判明した際には,投与継続の必要性を検討
d)発熱性好中球減少症への使用は,投与開始時期の指標である好中球数が緊急時等で確認できない場合には,白血球数の半数を好中球数として推定
e)好中球数,発熱の回復を確認→投与中止を考慮
f)腫瘍熱・薬剤熱等の非感染性の発熱を確認→速やかに投与中止
用法
①一般感染症 1成人1回4.5gを1日3回点滴静注.肺炎の場合,症状,病態に応じて1日4回に増量可.緩徐に静注も可 小児1回112.5mg/kgを1日3回点滴静注.緩
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