適応
1以下の疾患における血栓・塞栓形成の抑制:狭心症(慢性安定狭心症,不安定狭心症),心筋梗塞,虚血性脳血管障害〔一過性脳虚血発作(TIA),脳梗塞〕
2冠動脈バイパス術(CABG)或いは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制
3川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)
用法
121回100mg 1日1回 ►症状により1回300mgまで増量可 3急性期有熱期間:1日30~50mg/kg 分3 解熱後の回復期から慢性期:1日3~5mg/kg 分1(増減) 注意
①急性心筋梗塞並びに脳梗塞急性期の初期治療において,抗血小板作用の発現を急ぐ場合には,初回投与時には本剤をすりつぶしたり,噛み砕いて服用
②心筋梗塞及び経皮経管冠動脈形成術には,初期治療においては,常用量の数倍を投与が望ましい
③川崎病の診断がつき次第,投与開始が望ましい
④川崎病では発症後数カ月間,血小板凝集能が亢進しているので,川崎病の回復期において,本剤を発症後2~3カ月間投与し,その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合→本剤中止.冠動脈瘤を形成した症例では,冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで投与継続が望ましい
⑤川崎病の治療において,低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため,適宜,血小板凝集能の測定等を考慮
禁忌
1)過敏症(本剤,サリチル酸系製剤)
2)消化性潰瘍(PG生合成抑制作用により,胃の血流量が減少し,消化性潰瘍悪化)
3)出血傾向(血小板機能異常→出血傾向助長)
4)アスピリン喘息(NSAIDs等による喘息発作の誘発)又はその既往歴(誘発)
5)出産予定日12週以内の妊婦
6)低出生体重児,新生児又は乳児
注意
〈基本〉
①脳梗塞患者への投与は,他の血小板凝集を抑制する薬剤等との相互作用に注意するとともに,高血圧が持続する患者への投与は慎重に行い,投与中は十分な血圧
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