診療支援
薬剤

クロピドグレル硫酸塩新様式EH
3399
clopidogrel sulfate
プラビックス Plavix(サノフィ)
 :25・75mg
AGクロピドグレル「SANIK」(25・75 日医工),クロピドグレル(25・50・75 各社)

適応

1虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制

2経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患:急性冠症候群(不安定狭心症,非ST上昇心筋梗塞,ST上昇心筋梗塞)・安定狭心症・陳旧性心筋梗塞

3末梢動脈疾患における血栓・塞栓形成の抑制

注意2PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可.冠動脈造影により,保存的治療或いは冠動脈バイパス術が選択され,PCIを適用しない場合には以後の投与は控える

用法

11日1回75mg 年齢,体重,症状により1日1回50mg 2投与開始日1日1回300mg その後,維持量1日1回75mg 31日1回75mg 注意

①空腹時投与は避けることが望ましい(国内第Ⅰ相臨床試験において絶食投与時に消化器症状発現)

1出血の増強あり,特に出血傾向,その素因のある患者等は50mg1日1回から

2抗血小板薬二剤併用療法期間は,アスピリン(81~100mg/日)と併用.抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については,国内外の最新のガイドライン等を参考

2ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の添付文書を必ず参照

2PCI施行前にクロピドグレル75mgを少なくとも4日間投与されている場合,ローディングドーズ投与(投与開始日300mg)は必須ではない

禁忌

1)出血(血友病,頭蓋内出血,消化管出血,尿路出血,喀血,硝子体出血等)(出血を助長)

2)過敏症

注意

〈基本〉

①血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),無顆粒球症,重篤な肝障害等の重大な副作用発現→投与開始後2カ月間は,2週間に1回程度の血液検査等の実施を考慮

②血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合は14日以上前に投与中止が望ましい.尚,十分な休薬期間を設けることができない場合は重大な出血のリスクが高まることが報告されているので十分に観察.又,投与中止期間中の血栓症や塞栓症のリスクの高い

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