ボノプラザンフマル酸塩新様式

2329

vonoprazan fumarate

タケキャブ Takecab(武田)

　錠：10・20mg　OD錠：10・20mg

適応

1胃潰瘍，十二指腸潰瘍，逆流性食道炎，低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制，NSAIDs投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

2以下におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助：胃潰瘍，十二指腸潰瘍，胃MALTリンパ腫，特発性血小板減少性紫斑病，早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃，ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

注意1

1)低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合：血栓・塞栓の形成抑制のために低用量のアスピリンを継続投与している患者を対象とし，開始に際しては，胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認

2)NSAIDs投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合：関節リウマチ，変形性関節症等における疼痛管理等のためにNSAIDsを長期継続投与している患者を対象とし，開始に際しては，胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認

2

1)進行期胃MALTリンパ腫に対するヘリコバクター・ピロリ除菌治療の有効性は未確立

2)特発性血小板減少性紫斑病に対しては，ガイドライン等を参照し，ヘリコバクター・ピロリ除菌治療が適切と判断される症例にのみ除菌治療

3)早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃以外には，ヘリコバクター・ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は未確立

4)ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に用いる際には，ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認

用法

1

①胃潰瘍，十二指腸潰瘍：1回20mgを1日1回経口．尚，通常，胃潰瘍では8週間まで，十二指腸潰瘍では6週間まで

②逆流性食道炎：1回20mgを1日1回経口．尚，通常4週間までとし，効果不十分の場合は8週間まで投与可．更に，再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては，1回10mgを1日1回，効果不十分の場合は，1回20m

初出:治療薬マニュアル2024 発行:2024年1月

収載:医学書院 医療情報サービス（2024年5月17日　掲-ID：yak_00000-00_a028c001d001e003z0001）