診療支援
薬剤

ワルファリンカリウム新様式EH
3332
warfarin potassium
ワーファリン Warfarin(エーザイ)
 :0.5・1・5mg 顆粒:0.2% 2mg/g
ワルファリンK(0.5・1 各社,2 ニプロ,0.2% 日新)[細粒は後発医薬品]

適応

血栓塞栓症(静脈血栓症,心筋梗塞症,肺塞栓症,脳塞栓症,緩徐に進行する脳血栓症等)の治療及び予防

用法

初回量:1日1回 1~5mg ►血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)の検査値に基づいて投与量を決定し,血液凝固能管理を十分に行いつつ使用する薬剤である ►初回投与量を1日1回経口投与した後,数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に入るように用量調節し,維持投与量を決定 ►感受性には個体差が大きく,同一個人でも変化することがあるため,定期的に血液凝固能検査を行い,維持投与量を必要に応じて調節 ►抗凝固効果の発現を急ぐ場合→初回投与時ヘパリン等の併用を考慮 小児維持投与量(mg/kg/日)の目安:12カ月未満:0.16mg/kg/日,1歳以上15歳未満:0.04~0.10mg/kg/日 注意

①血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)等に基づき投与量を決定し,治療域を逸脱しないように,血液凝固能管理を十分に行いつつ使用

②プロトロンビン時間及びトロンボテストの検査値は,活性(%)以外の表示方法として,一般的にINR(International Normalized Ratio:国際標準比)が用いられている.INRを用いる場合,国内外の学会のガイドライン等,最新の情報を参考にし,年齢,疾患及び併用薬等を勘案して治療域を決定

③成人における維持投与量は1日1回1~5mg程度となることが多い

!警告

‍ カペシタビンとの併用により,本剤の作用が増強し,出血が発現し死亡に至ったとの報告.併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い,必要に応じ適切な処置

禁忌

1)出血状態(血小板減少性紫斑病,血管障害による出血傾向,血友病その他の凝固障害,月経期間中,手術時,消化管潰瘍,尿路出血,喀血,流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦,頭蓋内出血の疑い)(出血助長→ときに致

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