診療支援
薬剤

シクロスポリン新様式EH
3999
ciclosporin
ネオーラル Neoral(ノバルティス)
 カプセル:10・25・50mg 内用液:10%(50mL/V)
シクロスポリン Ciclosporin(ヴィアトリスH)
 細粒:17% カプセル:10・25・50mg
AGシクロスポリン「サンド」(10・25・50 サンド),シクロスポリン(10・25・50 各社)

適応

1下記の臓器移植における拒絶反応の抑制

a)腎移植

b)肝移植

c)心移植

d)肺移植

e)膵移植

f)小腸移植

2骨髄移植における拒絶反応及び移植片対宿主病の抑制

3ベーチェット病(眼症状のある場合),その他の非感染性ぶどう膜炎(既治療で効果不十分,視力低下の恐れのある活動性の中間部・後部の非感染性ぶどう膜炎に限る)

4尋常性乾癬(皮疹が全身の30%以上に及ぶもの或いは難治性),膿疱性乾癬,乾癬性紅皮症,関節症性乾癬

5再生不良性貧血,赤芽球癆

6ネフローゼ症候群(頻回再発型又はステロイド抵抗性)

7全身型重症筋無力症(胸腺摘出後の治療において,ステロイド剤の投与が効果不十分,又は副作用により困難な場合)

8アトピー性皮膚炎(既存治療で十分な効果が得られない患者)

9川崎病の急性期(重症であり,冠動脈障害の発生の危険がある場合)

10細胞移植に伴う免疫反応の抑制

注意

1)6副腎皮質ホルモン剤に反応はするものの頻回に再発を繰り返す患者,又は副腎皮質ホルモン剤治療に抵抗性を示す患者に限る

2)5診療ガイドライン等の最新情報を参考に,本剤投与が適切と判断される患者に投与.又,寛解例で投与中止後に再燃したため再投与する場合の有効性及び安全性については,十分な評価が未確立なため,状態をみながら治療上の有益性が優先すると判断される場合にのみ投与

3)7単独で投与した際の有効性については使用経験がなく明らかでない

4)8ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等既存治療で十分な効果が得られず,強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上に及ぶ患者を対象

5)9静注用免疫グロブリン不応例又は静注用免疫グロブリン不応予測例に投与

6)9発病後7日以内に投与開始が望ましい

用法

1a)移植1日前から1日量9~12mg/kg 分2,以後1日2mg/kgずつ減量.維持量は1日量4~6mg/kgを標準(増減) 1b)移植1日前から1日量14~16

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?