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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査13巻1号

1969年01月発行

雑誌目次

代謝経路と臨床検査・1【新連載】

CPK(クレアチンホスホキナーゼ測定)

著者: 松村義寛

ページ範囲:P.4 - P.5

 タンパクはポリペプチドの長い鎖が分子内の水素結合,-S-S-結合,解離基の荷電の状態,疎水基,親水基の相互作用など複雑な影響の下に特定の分子形態をとっていることが解明されてきた.
 酵素はすべてタンパクであるので,このような事情の下に特定の形態を有しており,酵素の活性はこのような形態により左右されているものと考えられる.活性のある酵素を取り出すのには形をくずさずに処理しなければならないので,ごく温和な手段をとらなければならない.温度,pH,イオン強度などの大きな変化をしない分離能のよい手段として,イオン交換,ゲル濾過,超遠心,支持体クロマトグラフ法などが登場して,多くの酵素が純品として得られるようになった.

カラーグラフ

悪性腫瘍の剥離細胞診断—固定染色の違いによる細胞核形態の差

著者: 山田喬

ページ範囲:P.10 - P.11

 悪性腫瘍細胞の認識対象は,主として細胞核の形態に向けられている.しかし,細胞核の形態は,標本の乾燥・湿潤の違い,染色方法の差により著しく異なる。また,細胞の保存状態によっても変化する.それらの核形態の変化を十分理解せずに,限られた経験にのみ頼って細胞を判定するならば,思わぬ誤りをおかすことがある.
 その1つの例として,染色液の差よりも,細胞を乾燥するか否かにより,いかに細胞核の形態が異なるかを示す(用いた細胞は,すべてマウスのエールリッヒ腹水癌細胞である).

グラフ

親子鑑定検査法

著者: 古畑種基 ,   池本卯典

ページ範囲:P.13 - P.18

ある母子の組み合わせに対して,ある男が父親かどうか,また,子供が取り違えられた場合,真の両親は果たして誰であるかを決める検査が親子鑑定であります.
親子鑑定は,現代の遺伝学の知識を応用することにより,ほぼ完全に解決することができる.その決め手となるのは血液型で,血液型遺伝の法則に反する血液型が認められたときは父子関係は否認される.血液型によって親子関係が否認されない場合においては顔の相似性,指紋,掌紋,足紋,声紋などの遺伝形質の検査を行なって親子らしさの程度を検討します.

集団検診と臨床検査

著者: 樫田良精

ページ範囲:P.19 - P.20

全身についての多角的な検診を多人数に行なうには,能率的なシステムを作る必要がある。ここに紹介するKaiser Foundationの方法は,環状に流れる検査システムと,その結果を電子計算機で処理し短時間で終わる持徴をもっている。

巻頭言

衛生検査技師—その現実とヴィジョン

著者: 武見太郎

ページ範囲:P.21 - P.21

 日本の過去の医学教育には,改められるべきものがはなはだ多かったと思う.その中でいろいろな専門分科が生じ,パラメディカル職種が育てられてきたことは,個体発生と系統発生の関係におき直して考えてみる必要があると思う.
 専門分科とパラメディカル職種との間に,どのような共通な学術方法論と思惟方法とを存在せしめなければならないかは,その養成にあたっての第1の課題であると思う,実際は必要に迫られて自然発生的に独立した職種が登場し,後になって法制化が行なわれるというのが学術行政の常である.そこに絶えず混乱の培地が存在されることは,あまり気づかれていないのである.専門分化やパラメディカル職種の問題は,全医学の立場と近接科学の動向の関連において,発足の段階で計画的に検討さるべきものである.わが国ではこの段階に十分な時間と努力とが用いられたためしはないのである.学術社会の秩序が,自然発生の後に考えられるというくらい非学術的なことはない。

総説

血液型による親子鑑定法

著者: 古畑種基 ,   池本卯典

ページ範囲:P.22 - P.27

遺伝学的に親子関係を明らかにする,最も確率の高い方法は,血液型の検査である.産院などで子供の取り違え事件の多い昨今,"この子の親はだれか"の鑑別依頼は年々増加している.ここでは,検査法の種類,確率,注意点などを解説し,血清型による方法にも言及する.

技術解説

中枢神経の染色法

著者: 小出ツネ

ページ範囲:P.28 - P.32

はじめに
 中枢神経の染色法として,ふつうに用いられているいくつかの染色法を述べるが,染色の前段階として固定・脱水・包埋・薄切りなどの過程を経る時の注意事項を簡単に述べると,1)材料の十分なホルマリン固定—切り出した組織片は市販のホルマリンを水で6倍稀釈したものを用い,厚さ5mmのものを1週間から10日ぐらい固定すればよい(ふつうの大きさの組織片の場合).
2)十分な脱水—アルコール列は90%アルコールⅠ,95%アルコールⅠ,Ⅱ,無水アルコールⅠ,Ⅱ,Ⅲ,アセトンⅠ,クロロホルムⅠ,Ⅱ,Ⅲ,パラフィンⅠ,Ⅱ,Ⅲ,の13個の脱水瓶を用意し,1日ずつ入れて漸次濃度の高いものに移す.

マイクロタイター法によるASLO値測定と定量ラテックス結合反応

著者: 松浦美喜雄 ,   白石聡

ページ範囲:P.33 - P.35

 血清学的検査を含む集団検診を行なうに際して肝要なことは,被検血清をできるだけ早くかつ正確に処理することである.われわれは,小学校児童ならびにその職員,父兄合わせて1000名をこえる被検者より採血を行ない,それらの検体について,ASLO値の測定,ラテックス結合反応によるリウマチ因子の検索を行なった.この集団検診の際,多数の検体についてのASLO値測定の手抜きの頻雑さが1つの障害となった.この障害を除くために,補体学の実験で慣用されているマイクロタイター法の応用を試みた.ラテックス結合反応については,この方法を導入することにより簡便な定量値を行ないえた.

ひろば

中小検査室共同管理についての提案

著者: 村田徳治郎

ページ範囲:P.32 - P.32

 近年,臨床検査の発達は,統計を見るとその項目数また量ともに急激に上昇してきている.おそらく今後上向いた曲線は,多少の変動はあるとしても下向することはまずあるまい.近代化された大病院・大学病院の検査室はまず例外として,中小検査室はいかに対処していったらよいのか.解決の方法はいくつかすぐにでも考えられるであろう.オートメーション化,技術員の増員,企業的検査所への依頼等々,いずれにしても私立の揚合は公立と異なり,経済的問題がまず第1で,少なくとも検査室を拡大機能化していこうとすれば,それに見合う収入を得ることが第1段階であろう.
 この時点で共同管理による合理的な方法として,私の考えを述べてみたい.

臨床検査の問題点・1【新連載】

細胞診—細胞核の形態

著者: 山田喬 ,   山崎正道 ,   浦部幹雄

ページ範囲:P.36 - P.42

細胞核の形態は,その標本処理過程,特に固定の仕方によってかなり違って判定される.癌か非癌かの決め手に大きく貢献するこの検査について,現場の技師が,その問題点を病理医にズバリきいてみると…….

私のくふう

ポリグラフを使っての入浴中負荷心電図簡易検査

著者: 森信弘

ページ範囲:P.42 - P.42

 われわれの病院では,老人のリハビリテーションが主体になっているため,温泉治療に耐える心臓をもっているかどうかということが,問題になる.防水の電極を使用するのがよいのだが,なかなか手に入らないので,私どもの病院ではポリグラフを用いて,入浴中の心電図を治療前に検査している.電極は両肩両耳につける.耳には脳波の電極と同じME耳部電極を使い,肩には脳波筋電図時の皿電極,または使い捨て電極を使用し,アースは顎にとる.なおやせた老人の場合肩の電極は,特に柔らかい位置を選ぶ。パターンは右肩—左肩,右肩—右耳,左肩—左耳と組み3誘導を記録する.図のようなデータがでる.
 右肩—左肩は標準四肢誘導の第1誘導に,右肩—右耳はaVRに,左肩—左耳はaVLに近い記録がとれる.

主要疾患と臨床検査・1【新連載】

肺疾患の臨床検査(1)

著者: 高橋昭三

ページ範囲:P.43 - P.47

 臨床検査室は,生きている患者の体内をさぐる触手の何本かであることは,肺疾患の場合でも同じである,臨床医は,それをたよりにして,各触手からの情報を総合して,診断を確定し,治療方針を定めてゆくのである.肺疾患については,おおよそ2群の検査が行なわれる.第1群は,臨床生理学的検査で,呼吸機能に関する検査であり,第2群は,痰・血液などの検体についての検査である.今回は,第2群の検査について述べることとする.

学会印象記 第15回日本臨床病理学会総会印象記

時宜をえたアイソザイムの臨床的応用/視野をひろめた仙台での2日間

著者: 屋形稔

ページ範囲:P.48 - P.49

卓越した大会運営
 昭和43年10月11-13日の3日間,杜の都仙台で第15回日本臨床病理学会総会が開催された.総会長は石戸谷豊助教授(東北大)である.本総会も年々隆盛をきわめ,演題数も年ごとにまし,昔を知る人にとっては今昔の感に耐えぬものがあるらしい.それだけにこの運営にあたる当番校の方々の苦労は並たいていのものではない.今年は,設備万端整った広々とした宮城県民会館を借りきって行なわれたが(写真),東北大中検はじめ関係者のゆき届いた準備,新機軸を出そうとする意欲,マナーなど,すべて一糸乱れぬチームワークでスムーズに進行し,参加者一同の深い感銘をさそうものがあった.
 学会前の抄録を掲載する臨床病理補冊は,従来の形式を大きく破って1600字のタイプ印刷を提出させ,そのまま掲載する方法をとったが,これによって会員は発表前に,だいたいの内容を把握して,口演,壁発表に臨むことができ,討論もしやすかったため,非常に好評であった.提出時かなり煩雑性を伴うことで演題の激減も予想されたよしであったが,全然その傾向なく,会員の熱心もこれを成功せしめた一因と思われる.

1ページの知識 生化学

試薬の精製—固体化合物の再結晶

著者: 永井諄爾

ページ範囲:P.51 - P.51

精製操作の労
 科学者は元来疑い深い人間であり,また科学とは疑うことから出発したともいえる.われわれが試薬を買ってそれを使おうとする場合,われわれはその試薬の純度が,そのレッテルに書いてあるとおりのものだと信用するほど甘くはない.たとえ特級試薬と書いてあっても,その純度が文字どおり100%で,少しの混合物(不純物)が含まれていないとは思いこまない.
 信用しなければどうすればよいか—われわれは自分の手で納得のできるまでその試薬を精製する.試薬を取り扱うものは,たとえどんなに手数がかかろうと,この精製操作の労をおしんではならない.

血液

血球計算の誤差をなくすには(1)

著者: 大橋辰哉

ページ範囲:P.52 - P.52

 主として衛生検査技師の試験を受ける人を対象として書けという注文なので,まず昭和40-43年の血液学の試験問題を表1のように整理分類してみたところ,やはり検査技術に関するものが最も多かった.
 ところで筆者はこの欄では,検査の術式は述べない予定である.それらはどの本にも十分に記載されており,この欄を読む人は一通りはすでに知っていると思うからである.それよりむしろ,検査技術上実際に必要なテクニックのコツや知識を主として述べようと思う.こうしたことはあんがい教科書などには書かれていないからである.

血清

"感作"ということ

著者: 安田純一

ページ範囲:P.53 - P.53

 "感作"(sensitization)とは元来,"敏感(sensitive)にする"という意味の言葉であるが,この言葉は血清学においていろいろの意味に用いられている.

細菌

細菌の形態からの同定(1)

著者: 木村貞夫

ページ範囲:P.54 - P.54

 われわれが学ぶ微生物学の中には,小はウイルスから大は真菌に至るまで,たいへんたくさんの種類がある。これらの多くの微生物の中で,人間に病気をおこす種類のものだけがわれわれの当面の対象である.したがって,その数はわりに限られている.われわれが,染色や培養によって観察する菌の大部分は,非病原性で,これらの中には正常細菌叢もあり,雑菌とよばれて全然関係のない菌もある.これらの菌の中から,病原性のある菌を選びだすことがわれわれの目的である.
 ある未知の菌をしらべ,その菌の属する科・属・種を決定することを同定というがこれが細菌検査の究極の目的であることは,上述の通りである.このために,いろいろの方法が用いられる.形態,生物学的性状,血清学的性状などの諸検査がそれである.これらを総合判定して細菌の同定が行なわれる.

病理

組織の固定(1)

著者: 川井一男

ページ範囲:P.55 - P.55

 すべての生物は細胞より構成され,高等生物は部位によって形態機能を異にする,高度に分化した細胞の集まりよりなっている.細胞の集団でできる組織を基準にして,生体の疾病を考究する病理組織学では,組織の構造の明らかな標本によって,はじめて正しい観察が可能となり,さらに細胞の構造までも明瞭なことが望まれる.

生理

半導体(Semiconductor)

著者: 宇都宮敏男

ページ範囲:P.56 - P.56

 トランジスタをはじめ電子工学で重要な各種の固体電子素子の主要材料は,半導体である.半導体というのは単に導体と不導体(絶縁物)の中間的性質というのではなく,電気伝導現象が特異な形で行なわれることに注意しなければならない.

一般

医療機械器具のJISについて

著者: 土屋隆

ページ範囲:P.57 - P.57

 鉱工業製品の標準化を促進することにより,製品の品質の改善,生産の合理化,取り引きの単純化・公正化および消費の合理化を図ることを目的に,工業標準化法が制定されてから早くも20年を経過しました。
 工業標準化法に基づいて制定された基準を日本工業規格(JIS)と呼び,建築・機械・電気・繊維・金属材料など鉱工業製品や基本的な試験方法など,約6000の規格が制定されています.また,特に必要な製品については品目指定ということを行なって,社内標準化,品質管理が一定水準以上の製造業者に限り,製品にJISマーク(〄)を付ける許可が与えられることになります.

検査室メモ

いかにしたら信頼されるデータが出せるか(続)

著者: 広明竹雄

ページ範囲:P.59 - P.59

検査科よりの要望事項
 検査担当者側として臨床検査の該差を少なくする努力や,新知識吸収のため懸命になっているが,検査担当者がいくら一生懸命になっても,利用者側の協力なくしては正確なデータを得ることはできない.
 可検材料の採取時からすでに検査は始まっている.どのような条件で誤差が入りこむか,あるいはどのような条件で材料を採取すればよいかを関係者一同に知らす必要がある.

論壇

集団検診と臨床検査

著者: 樫田良精

ページ範囲:P.60 - P.61

 臨床検査は中央検査室システムの発達により,患者の診断に,さらに患者の治療のコントロールに役だつ客観的データを,医師に随時豊富に提供できることから,現在,急速に発展しつづけている.一方,疾病の早期診断・早期治療の線から,さらに前進して潜在する異常を早期に発見して,これに適当な予防措置を加えるという積極的な姿勢が,医学関係者のみならず一般社会にも高まるとともに,臨床検査の果たす役割はますます広がり,かつ重大になりつつある.

座談会

"衛生検査技師学校"今後のあり方

著者: 清水文彦 ,   小酒井望 ,   樫田良精 ,   和田浩 ,   田口文章 ,   長岡文 ,   寺田京子

ページ範囲:P.62 - P.71

進展する臨床検査領域の中で,いかに現実の要求にあった技師を育成していくかが,学校の役割とされている.2年制の是非,教育年限の延長問題,教員不足の対策など今後のあり方を,学校長・検査室管理者・教師・卒業生それぞれの立場から率直に話していただくと

特別レポート

中央臨床検査室の管理と運営

著者: 藤沢武吉

ページ範囲:P.72 - P.76

 病院に中央臨床検査室制度が採用されてから,はや10有余年になり,その普及と進歩はめざましい.最近,中央臨床検査室の管理と運営に対する関心が高まり,種々の方法が実施されている.
 私は順天堂大学医学部付属病院の中央臨床検査室における管理の現状を述べて,批判を受けたい.

研究

Erythrotrol-Dadeの使用経験

著者: 黒川一郎 ,   後藤尚美 ,   植野佳子 ,   佐藤登茂子 ,   永井龍夫

ページ範囲:P.77 - P.80

緒言
 検査の精度と能率の向上をはかる目的で,血球計測も器械計測に移行しつつあるのが現今の趨勢と言えよう.しかし他の臨床検査と同様,標準試料を用いて日常の検査業務をチェックする必要がある.
 Dade社のErythrotrolはかかる目的のために作られたものであるが1),ミドリ十字社より本品の提供をうけたので,私どもが日常使用している東亜ミクロ.セルカウンターI型(以下東亜MCC)を用いて2,3検討してみた.本計数器の基本的検討については,私共がすでに発表したごとく2),容量検出方式を原理としているので,Coulter Counter等にErythrotrolを使用する時とは異なった態度を示すことも考えられたので,この点を特に注意して検討を行なった.

毛細管法による黄疽指数測定に関する研究

著者: 相川節子 ,   原田昭子 ,   小畑恭子 ,   柳千栄子

ページ範囲:P.81 - P.84

はじめに
 黄疸指数の測定には,Meulengracht氏法が広く用いられているが,本法は必要血清量が多く,さらに,操作も簡便正確とはいいがたい.そこでわれわれは独自に測定法の改良を試み基準液および比色管を多数用いて実施する試験管法と,それをさらに発展させた毛細管を用いる方法を検討した.

胃癌細胞における各種染色法の比較検討

著者: 平沢秀次郎

ページ範囲:P.85 - P.87

 細胞診における染色法は,病理組織学,血液学的染色法をはじめ,いくたの方法を応用し,悪性腫瘍細胞の同定に用いられてきたが,ことに胃細胞診における直視下洗浄法,および直視下生検法により剥離された胃癌細胞の染色所見を中心として,再検討を試みる機会を得たのでその成績を報告したい.

Routine検査としてのNiacin陰性抗酸菌についての観察 第1報

著者: 沼野征子 ,   三原克之 ,   高見寿夫 ,   小林稔

ページ範囲:P.88 - P.91

 昭和41年4月から43年3月までの2年間,細菌検査室において実施した結核菌検査のうち,培養2-8週で培養陽性菌株についてNiacin検査を行ない,さらに陰性のものについて各種抗酸菌同定検査をし,その成績を集計し,特にNiacin検査の評価を行なったのでその成績の一部を報告する.

質疑応答

寒冷凝集反応の際の血球浮遊液に

著者: 高田三貴也 ,   松橋直

ページ範囲:P.91 - P.91


 臨床検査法提要20版と23版では,その血球浮遊液の濃度が異なっています.遠心回転数と時間は同じですが,前版によると0.2%,後者は0.25%となっています.また,稀釈した血清(稀釈法も異なる)に加える量も0.5mlと0.1mlと異なります.各管の血球含量が同じになるかとおもったのですが,0.25%の時は0.041%,0.12%の時は0.1%となり,最終的血球含量が異なっています。反応の性質上このような差は別に問題ないとおもいますが,どうなのでしょうか.また,ASLOの場合の血球浮遊液の場合も日本栄養化学の説明書によると,2500回転51遠心沈殿し,5%浮遊液を作るとありますが,金井泉の臨床検査法提要23版には2%血球浮遊液となっています.この場合もどちらでも良いのでしょうか.また,血球の多少による反応に及ぼす問題点など,今後の血球浮遊液を作るうえに参考にしたいとおもいます.お教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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