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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査14巻2号

1970年02月発行

雑誌目次

カラーグラフ

組織中結核菌の蛍光染色

著者: 勝呂長 ,   川村章夫 ,   鈴木富士夫

ページ範囲:P.108 - P.109

染色および観察法
 68μの厚さのパラフイン切片を,まずキシロールおよびアルコールで脱パラフィン操作を行なったのち,5%フェノール加0.1%オーラミン・O液で,40-60分染色し,30-60秒水洗,ついで3%塩酸アルコールで十分脱色,水染後,ヘマトキシリンで3-4分複染し,水洗,脱水ののら流動パラフィンを用いてカバーガラスをのせて封入し,大型螢光顕微鏡で弱拡大(120倍)として検鏡し,撮影には高感度力ラー・リバーサル昼光川フィルムを使用する(技術解説,132ページ参照).

グラフ

血液形態学の学び方—教育顕微鏡を使って

著者: 服部理男 ,   秋山淑子

ページ範囲:P.111 - P.114

 血液細胞をいかに学ぶか—これは普通のスライド写真,投影などでは鮮鋭度,内部構造の同定など不十分で,ときには教える側と学ぶ側でそれぞれ異なった"もの"を合点してしまうことがある.そこで両者が,同一の"もの"を同時に観察でき,しかも矢印装置のある教育顕微鏡を使って血液細胞を学んでみる.

組織と病変の見方 肉眼像と組織像の対比—消化器とその病変(2)

著者: 金子仁

ページ範囲:P.115 - P.118

胃癌はいうまでもなく,日本人では最も多い癌である.ここに収めた例は定型的なボールマンI型である.この分類はⅠ型よりⅣ型まであり,Ⅳ型は塊を作って内腔に突出する傾向は少なく,ビマン性に広がり,健常部との境界が鋭界でない.このⅠ型とⅣ型の間にⅡ型,Ⅲ型があり,しだいに悪性度が強くなる.胃癌の組織像はこの図のように,腺癌が基本である.
肝癌(ヘパトーマ)は胃癌ほど多くはないが,時々は経験する.2/3は肝硬変症から発生するといわねている.組織像は独特で,定型的なものならその転移部の組織像のみ見て,これはヘバトームの転移であると断定することができる.

抗原抗体反応・2

抗原抗体反応

著者: 松橋直

ページ範囲:P.120 - P.121

 抗体の基本構造は前回(1号)に述べたように,1対のH鎖と1対のL鎖のポリペプチド鎖が,組み合わさったものである.これについてEdelmanは,いろいろな詳細な実験を行ない,図に示すような関係になっていることを証明した.Edelmanは,元来,図に示すような関係から前号のような模型を考えだしたのであるが,ここでは,その後の知見などを加えて多少修飾してある.
 γG抗体を稀塩酸でゆるやかに加水分解すると,ちょうど半分の分子になり,H鎖1つとL鎖1つとからなっており,抗体活性も1価である半分子抗体ができる.このような半分子抗体は1価であるから,沈降反応や凝集反応などは起こらない.ところが,塩酸を中和すると元の分子に戻り2価になるので,沈降反応や凝集反応が起こるようになる(図,右上).

ノモグラム・2

Sahli(%)換算と色素指数算出

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.123 - P.123

 求め方ザーリー(%)からg/dlへの換算およびその逆は中央の軸を用いて,色素指数(CI)および赤血球1個中の血色素星(MCH)は,左軸と中央軸を結ぶ直線と右軸の交点で求められる.
 〔例〕赤血球450万/mm3,ザーリー80%の色素指数は0.9, MCHは28.8γγとなる.

検査室の便利表・2

Fonio法による血小板数算出図表

著者: 新谷和夫

ページ範囲:P.125 - P.125

 使用法A尺上に赤血球数をとり,B尺上にFonio法で算定した赤血球1000個あたりの血小板をとる.2点を結ぶ直線がC尺と交わる点が求める血小板数(×104/mm3)である.
 注意本図で血小板数5-50×104/mm3の範囲をカバーしているが,B尺を1-10あるいは100—1000と読み替えることで血小板数5000-5万/mm3,または50-500×104/mm3という所も算定可能となる.

総説

検査データの非連続的変動—血液学領域

著者: 新谷和夫

ページ範囲:P.127 - P.131

 検査データが,被検者(患者)の状態の変化につれて,変動していくのは当然のことである.しかし,期待される"常織的"な値を大きく逸脱し,突発的に出現するデータがあり検査室を悩ませる。その原因と考え方を実例を示しながら概説する.

技術解説

組織中結核菌の螢光染色

著者: 勝呂長 ,   川村章夫 ,   鈴木富士夫 ,   河野和幸

ページ範囲:P.132 - P.136

まえおき
 螢光螢微鏡(fluorescence microscopy)は1911年,Lehmannにより考案,実用化されたが,その当時は操作が複雑で,螢光染色の技術がそれに伴わなかったため,広く普及するまでに至らなかった.しかし,1934年に至り,Haitinger1)によって新たに螢光色素法が導入され,その後,急速に進歩した.次いで1937年には,Hagemann2)によって結核菌および癩菌などを中心とした微生物の検出面に応用されるようになり,しだいに普及し,この面で多くの業績があいついで報告されるようになった.
 一方,結核菌の螢光染色法にはHagemann2)の硫酸ベルベリン法,次いでオーラミン・O単独染色法などが行なわれた.最近ではGray4)のオーラミン・O,ローダミンB混合螢光染色法があり,本邦では矢崎・津金6,7)(1954)のローダミン・B,オーラミン・Oの重複染色法などがある.近年,本邦においても螢光顕微鏡の開発および螢光染色法の技術の進歩3,9)に伴って,日常の臨床面へ広く応用されるようになった。従来,チール・ネールセン法で組識内結核菌を検出するのには油浸レンズを用いたため,かなりの忍耐と努力を必要とした.

超音波診断—脳の診断を中心に

著者: 堤裕

ページ範囲:P.137 - P.142

はじめに
 最近,超音波を用いて各種疾患の診断が行なわれるようになり,しかも頭部疾患診断用としてはきわめて短時日の間にかなりの普及を見ている.本検査法が軽便な装置によって,比較的簡単に疾患のスクリーニングを行ないうるに加えて,激増する頭部外傷患者に対処する,有力な検査法としての諸利点を有するからにほかならない.
 もちろん超音波検査は頭蓋内疾患のみならず,循環器系,甲状腺,乳腺,腹部諸臓器,産婦人科関係,眼疾患,果ては四肢の疾患など多岐にわたって応用しうるものであるが,この実用性,診断的価値からみて,頭部疾患を対象とする検査が最も高く評価されているようである.

臨床検査の問題点・14

尿検査—その簡易検査の検討

著者: 降矢震 ,   薗田孝子

ページ範囲:P.144 - P.151

 尿の簡易検査—最もありふれていながら,同時に最も多く未解決の問題をかかえた検査である.試薬の使い方,保存法,呈色の見方などによって,この"豊富な情報源"である尿は価値を決定する.

主要疾患と臨床検査・14

筋肉疾患と臨床検査

著者: 竹谷虎雄

ページ範囲:P.152 - P.157

はじめに
 筋肉の病気は,筋力低下,筋萎縮(または仮性肥大),筋痛などの症状を現わしてくるもので,その起こり方にはきわめて慢性的なものから,かなり急激な発症を示すものまで種々ある.
 これらの症状を呈する疾患の中には,多くの異なった原因を有するものが含まれているが,一般には,運動神経の障害に基づく神経原性筋萎縮症と,筋肉自体の疾患であるミオパチー(myopathy)とに大別される.

私のくふう

CRP試験毛細管振盪器について

著者: 鈴木武雄

ページ範囲:P.157 - P.157

 CRP試験毛細管法は,抗CRP血清と患者血清とを混合するとき,十分に行なわないとよい結果が得られない.
 私は,図に示すような,CRP試験毛細管振盪器を考案した.現在実施しその効果をあげている.振盪方法は,オリエンタルレバーシブルモーター4W式の2RA 4G 4-5の回転を,フランクにてギヤ軸に伝達して,毎分60回の傾斜運動を行ない,角度は毛細管の内径により105°,145°の2とおりに変えられ,水平位置で停止する.毛細管は皿型状の樹脂板のスプリングに,永平に20本以上楽に装着できる.国産抗CRP血清を用いて,従来からの手による混合法と,振盪器法との比較実験を患者血清300例について行なった.これらの血清は血液採取時より5時間以内に検査をした.従来法.は,毛細管の両端を上下50回動かした.振盪器法は,145°で毎分60回5分間傾斜運動を行ない,それぞれについて1次2次判定を行なった.1次判定の成績は次のとおりである.

1ページの知識 生化学

界面活性剤について

著者: 降矢熒

ページ範囲:P.159 - P.159

その種類と構造
 界面活性剤(surface active agent)は広い意味ではあらゆる界面,すなわち固体と固体,固体と液体,固体と気体,液体と液体,液体と気体間の界面に吸着されて一定の方向にその分子が配列し,その結果種々の有用な作用を現わすものであり,たとえばガラス器具類の洗浄とか手指の消毒洗浄に用いられたりする.
 界面活性剤の1個の分子の中には,無極性で有機溶媒に溶け水には溶けにくい疎水性原子団と,強い極性を持ち水に溶けてイオンに解離する親水性原子団とがあり,その両原子団の間に適当なバランスが保たれることにより,はじめて良好な界面活性を示すのである.

血液

血球の算定について

著者: 糸賀敬

ページ範囲:P.160 - P.160

赤血球・白血球数算定の手順
1)完全に乾燥した赤・白血球用メランジュールの吸い口側にゴム管をつなぐ.2本連続すると作業がしやすい.
2)抗凝固剤を加えた静脈血を検査する場合には,びんをよく回すようにして混和し,赤血球の場合にはメランジュールの0.5目盛りまで,白血球の場合には1目盛りまで正確に吸引し,メランジュール先端に付着している血液をガーゼでふきとったのち,球部に空気の泡を作らないように,赤血球の場合にはHayem液を101目盛りまで,白血球の場合にはTurk液を11目盛りまで吸いたす.なお,0.5あるいは1目盛りまで正確に採取するためのコツとして,それらの線より少しオーバーする程度吸い込み,示指頭をメランジュールの先端に当てて,ずらしながらメランジュール毛細管内の血液をぬぐいとるように操作すると,比較的容易に,正確に線と合わすことができる.

血清

交差適合試験

著者: 水谷昭夫

ページ範囲:P.161 - P.161

輸血副作用のチェッカー
 輸血を行なうに際して,受血者(recipient)と供血者(donor)がお互いの赤血球に対して抗体をもっていないかどうかをあらかじめ検査して,輸血の安全を確かめるのが交差適合試験(crossmatch)である.
 交差適合試験を正確に行なうならば輸血副作用はすべて防止できるかといえば,必ずしもそうでない場合もある.たとえば,Rh陰性の受血者にRh陽性の血液を輸血する場合でも,受血者が抗体をもたないかぎり,交差適合試験には何ら異状を認めず,それにもかかわらず,この輸血によって受血者は抗Rh。抗体の産生を強く促され,そのために将来の妊娠などに際して,その胎児に重篤な症状を現わすことがある.また,交差適合試験で全く異状を認めなかった血液を用いての輸血に,激しい副作用を見た例もある(Fudenberg, M.M.et al, 1957).

細菌

嫌気培養法—偏性嫌気性菌

著者: 土屋俊夫

ページ範囲:P.162 - P.162

 細菌を大別すると偏性嫌気性菌,通性嫌気性菌,偏性好気性菌があり,ここでは酸素の存在する環境では発育できない偏性嫌気性菌について述べる.一般に嫌気性菌感染といえばclostridiumによる疾患,すなわち破傷風,ガス壊疽,ボツリヌスなどを想像するが,それはこれらの疾患の症状が特徴的なためで,実際にはclostridiumは嫌気性菌感染症のごく一部にすぎない.

病理

"切り出し"について

著者: 和田昭

ページ範囲:P.163 - P.163

標本作成の第1歩
 切り出しは標本作製の第1段階であり,不十分な,あるいは適当を欠いた切り出しはしばしば誤診を招くことになるので,決してなおざりにしてはならない.
 切り出す組織片は,生の臓器あるいは組織から採取する場合と,すでに固定された材料から採取する場合がある.前者は,剖検材料や大きな手術材料でそのままでは十分な固定が得られないと思われるときや,手術時摘出材料より一部迅速凍結切片を作製する場合などで,色調や堅さの変化に着目することがたいせつであるが,日常検査室で行なうのは固定された材料よりのことが多い.

生理

1回呼気分析法

著者: 白石透

ページ範囲:P.164 - P.164

 人間の肺は肺胞約3億個を有し,気管支の分岐は20—23次に及び,きわめて複雑な構造を有している.さらに,胸膜直下と肺門付近では構造的に差があり,胸腔内圧も肺上下で差がある.したがって,肺各部の換気は正常者においても完全には一様でない。各種心肺疾患における肺機能障害のうち,換気分布不均等性の増加は比較的早期に出現するので,心肺疾患の初期検査として換気分布検査は重要である.

寄生虫・原虫

寄生虫の検査法(2)

著者: 保阪幸男

ページ範囲:P.165 - P.165

浮遊法
 普通使用されるのは,飽和食塩水法,硫苦・食塩水法である.

学会印象記

電気泳動学会創立20周年記念大会—感銘深いDr.TiseliusとDr.Peetersの講演

著者: 川村皓子

ページ範囲:P.167 - P.167

 本大会は,10月1日より3日まで,東京,新宿の野口英世記念会館を会場として開催された.3日間に発表された演題は42の多きを数え,第1日は午前9時から"髄液内免疫グロブリン定量法に関する検討""免疫拡散板を用いたヒト血清タンパク分画の定量値について"など主として免疫に関する発表があった.
 午後はまず,第8回泳動学会賞の受賞式があり,電気泳動法の発展に寄与され,すぐれた血漿タンパクの研究を続けておられる河合忠氏に対して賞状と記念楯がおくられた.受賞講演"M—タンパク血症"で河合氏は,個個の臨床例について詳細なデータを示し,M—タンパクについて独自の分類を加えながら講演されたが,その内容はたいへん興味あるものだった.

論壇

技術の普遍性

著者: 下田晶久

ページ範囲:P.168 - P.169

 耳なれたことばであるが,改めて"技術"の項を国語辞典でひいてみると,"学問を実地に応用するわざ"と書いてあった.なるほどと思う.一方,技術に関連してただちに頭に浮かぶのは""熟練"ということばである."わざ"とは訓練によって上達するものと考えられているからであろう.

座談会

検査室をめぐるヒューマン・リレーション

著者: 藤巻道男 ,   田口隆久 ,   守屋博 ,   中井英子 ,   宮崎はな子 ,   寺村公 ,   古川正

ページ範囲:P.170 - P.179

 検査室と他部門とのコミュニケーションは,電話や伝票を通じて行なわれることが多い.それだけに情報の不足がトラブルを引き起こしやすい.組織を正しく運営してゆくためにも,また日常業務を円滑に進めてゆくためにも,"人間関係"の問題は常に考えてゆかなければならない.

海外だより

スペインの検査室—サンタクルース・サンパブロ病院(バルセロナ市)の中央検査室

著者: 佐々木禎一

ページ範囲:P.180 - P.184

はじめに
 私はすでに過去3回にわたって東南アジア諸国(フィリッピン,シンガポール,マレーシア)の臨床検査室の見学記を本誌上に報告してきた1-3)
 これらは東南アジァという特殊な地域であったため,以前に紹介した北欧を中心としたヨーロッパの検査室4)とは,かなり異質のものであったことは事実であるが,きわめて興味深いものであった.

ひろば

スランプ

著者: 村田徳治郎

ページ範囲:P.184 - P.184

 スランプとは"一時的に技術などがへたになり,また,さえないこと.不振,不調"と辞典にはある.人間である以上は,知識,経験,個人差こそあれ多少の起伏はあるものだと思う.
 検査業務も,そこに人間がいる以上常に問題と直面し,それによって成長し仕事に対する自信がもて,また愛着が生まれ,生きがいを発見し,認識していくのではないだろうか.ある時点においては,今まで過剰と思われるほどの自信がみじんに打ちくだかれ,あるときは意欲的にしていた仕事も倦怠感に支配される。また,負けじ魂もコンプレックスのため打ちのめされ,本当に自分の仕事から自分を解放し,別の仕事につきたくなることもある.

研究

比濁法によるβ-リポタンパクの簡易測定法について

著者: 高橋みよ子 ,   伏見妙子 ,   四宮正 ,   坂井精一 ,   堀川禮生

ページ範囲:P.185 - P.187

 血清中における脂質は,そのほとんどがタンパクと結合し,いわゆるリポタンパクとして存在しているといわれる.このリポタンパクのうち,低密度リポタンパクであるβ-リポタンパクが動脈硬化症などに関与し,脂質代謝異常に重要な役割を持つことが明らかにされている.
 このβ-リポタンパクの検査方法は種々あるが,現在,免疫学的方法が日常検査として,広く用いられている.このたび,私たちは混濁沈殿法を利用した比濁によるβ-リポタンパクの簡易測定を,コーワβ-リポテスターによって検討を試みたので報告する.

電気泳動用試料塗布板の考案と使用経験

著者: 塩田敏雄

ページ範囲:P.188 - P.189

はじめに
 チゼリウスにより血清タンパクの電気泳動が行なわれ,その分離像から病因推定が可能となり,臨床面への応用が進んできたが,一般検査室でも簡単に実施でぎる電気泳動法の開発が要求されて,支持体として1957年J.Kohnによりセルローズアセテート膜が発表され,多種のものが市販されるようになった.セルローズアセテートは多くの利点をもつので,広く臨床検査室で利用されるに至り,1966年には電気泳動学会が,共通条件下で血清タンパク分画を行なうよう標準操作法を発表して,操作法が統一された.
 現在検査室では臨床での要求と比較的容易に検査が実施できることから,多くの検体を処理することになり,このため必然的に操作の簡易化に関する検討がなされなければならない.ここで紹介するのは,日常私の検査室で実施してよい結果を得ているアセテート膜に,試料を塗布するときの1つの考案である.

昭和44年度二級臨床病理技術士資格認定試験—問題と解答

ページ範囲:P.190 - P.198

 昭和44年度の日本臨床病理学会の試験は,第2回めの細胞検査士の試験(8月15-17日・東京・順大)を初め,第19回二級試験(8月3日・東京),第20回二級試験(8月3日・関西)で行なわれ,また一般試験も第18回(8月17日・東京・日大),第19回(8月24日・大分・県立病院),第20回(9月7目・大阪・阪大)と滞りなく実施された.
 本誌では例年どおり,二級試験の問題・解答および総括・講評を掲載することにした.なお第2回細胞検査士資格認定試験の問題と解答および講評は3号に掲載する.

昭和44年度二級臨床病理技術士資格認定試験—総括と講評

著者: 金子仁 ,   富田仁 ,   松村剛 ,   垂井清一郎 ,   藤巻道男 ,   安永幸二郎 ,   福岡良男 ,   稲井真弥 ,   大黒勇 ,   三輪谷俊夫 ,   森亘 ,   川井一男 ,   高橋辰広 ,   高木誠 ,   長谷川和夫 ,   白石透

ページ範囲:P.199 - P.206

 ハプニングつづきだった今年の試験も,一級のみを残してようやく終わった.
       ×      ×      ×
 二級試験のうち,筆記試験会場が東西ともに変わったことは特筆に価する.東では東京文化学園に,西では近畿予備校にそれぞれ変更になった.予想された大きな混乱はなかったが,室数が多くなり,監督の先生を多数動員せざるをえなかった.

質疑応答

テレメーターに適した電極は

著者: K生 ,   三浦茂

ページ範囲:P.207 - P.207

 問 心電図のテレメーターによる電送に対して,どのような電極を使用したらよいのでしょうか,またその固定法をお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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