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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査14巻4号

1970年04月発行

雑誌目次

カラーグラフ

pHによる染色性のちがい

著者: 相賀静子

ページ範囲:P.318 - P.319

 血液塗抹標本の染色とその仕上がりは,染色液(緩衝液)や水染に使う水のpHによってずいぶん変わってくる.だいたい,ギムザ染色にしてもライト染色にしても,至適pHから酸性に傾くほど仕あがりは赤く,アルカリ性に傾くほど青味を帯びてくる.以下,写真は染色時のpHをいろいろと変えたときの所見を示したものである.染色以前に,ガラスの清浄なこと,未染標本を個定しないまま湿度の高いところに放置しない,などは血液形態観察の基本であり注意したい(顕微鏡倍率はすべて700×).

グラフ

病理組織のための電顕試料作製法Ⅰ—固定と包埋

著者: 三友善夫 ,   宮本博泰

ページ範囲:P.321 - P.328

 1932年に,電子顕微鏡がはじめて製作され,さらに1940年ごろから実用化への研究が進み,1948年にPcase&Bakerにより生物組織の観察が試みられ,その後,固定,脱水,包埋,超薄切の方法が開発され,医学生物学的試料作製法の基磯的技術が確立された.電顕も細包組織観察の重要な手段として,しだいに病理学の分野にも導入されて,病変発生の場としての細胞組織の微細構造の観察はもとより,微細構造レベルでの病変の把握に応用ざれている.電顕試料作製の技術は,従来の光顕試料作製と原理的には同じであるが,真空下で観察される電顕材料は光顕材料に比して試料が非常に薄く(0.1μ以下)小さいために,病変部位の選択把握ならびに,artefactと病変像の区別などの一般的生物試料とは異なる特異的な注意が必要である.光顕レベルで行なわれているオートラジオグラフィーや組織細胞化学的方法,螢光抗体法も電顕レベルでい可能である.病理組織の材料が反復再現を許さないものであれば,機に臨み,有用な試料作製を正確に行ない,疾患概念や本態の不詳な疾患の解明に役だてたい.日常病理組織の観察に用いられる最も一般的な方法を紹介する(薄切〜染色は次号う.カット写真はウイルス性心弁膜炎(矢印がウイルス).

生化学検査と水の管理

著者: 小野弘毅

ページ範囲:P.367 - P.374

はじめに
 一般に言われる"純水"とは,"不純物を取り除いた水"のことであるが,完全に水から不純物を取り去ることは不可能に近い,したがって単に純水といっても,種種の精製段階のものがあるわけで,最近では"精製水"(Purified water)という語を用いて完全に純粋な水(純水,すなわち化学種としてのH2O)と区別している.
 ふつう,固体の試薬は水に溶解し,水溶液として用い,液体の試薬も稀釈して用いることが多い.したがって溶媒,稀釈剤としての水は,なるべく純粋なものでなければならない.生化学検査室においても,井戸水や水道水をそのまま使用できることは少ない.検査室では取り扱う検査項目が多く,不純物質が反応系に及ぼす影響が一様でないので,個々の検査に応じて,不純物の許容量,すなわちどの程度の純度が要求されるかを知ったうえで検査にかかる必要がある.

抗原抗体反応・4

抗原抗体反応の最適比

著者: 松橋直

ページ範囲:P.330 - P.331

 抗原と抗体は,前に述べたようなしくみで結合すると考えられている.そして,抗原がタンパク質のような分子で溶解性であるときは,抗原抗体反応の結果,沈降物ができる.日常検査でみなれているものでは,CRP検査がその代表的なものである。抗原がもっと大きく粒子状のものであると,この場合は,抗原抗体反応の結果,凝集塊ができる.日常検査で経験するのは,ABO型の血液型検査やWidal反応などである.したがって,沈降反応も凝集反応も本質的には同じものであると老えられている.
 たとえば,ウイルス粒子が対応する抗体との間に作る沈降物を電子顕微鏡で観察すると,ちょうど赤血球が凝集したような像がみられる.もっともこの場合は,特殊な染色法(negative staining)によれば,1個のウイルス粒子に,抗体は片側の結合基で結合し,他方の結合基で別のウイルス粒子と結合して,抗体が2個のウイルス粒子の間を橋渡ししていることがわかる.同じような反応が次から次へと起こり,肉眼でもわかるような沈降物ができるのである.

ノモグラム・4

クリアランスにおける尿量補正ノモグラム

著者: 斎藤正行

ページ範囲:P.333 - P.333

 尿量はほぼ体表面積に比例する.したがって前および次号の腎クリアランスノモグラムに代入する1分間尿量は,厳格には被検者の体表面積で補正したものであることが正しい.25歳以上の成人ではこれを省略しても大した誤差はないが,体格変動の大きい小児では必ず補正したものを代入すべきである.
 求めかた患者の年齢に相当する軸の左側に患者の身長を代入すると,その右側に補正係数(1.48/A)が求められ,これを1分間尿量に乗ずる.

検査室の便利表・4

飽和蒸気の圧力—温度変換図

著者: 北村清吉

ページ範囲:P.335 - P.335

使い方温度軸に三角定規(直角の部分)を当てて,平行移動した線上の交差部位がそれぞれの名称による単位の圧力数を示している.
注意点圧力単位のうち右側( )は標準大気圧,あるいはそれに近い圧力単位を0とみなしたときの数値で,いわゆる大気圧との差として,日常使用ざれている単位を示している.

総説

食中毒

著者: 辺野喜正夫

ページ範囲:P.337 - P.342

 食中毒は夏季のものという通説は消えつつある.生活水準の向上に伴う食生活の多様化,食品の大量生産と集団給食の増加などが季節感をなくし,食中毒を通年のものとしつつある。発生原因の約4割が不明といわれるわが国の食中毒—その最近の傾向,特に細菌性食中毒について解説する.

技術解説

微量の試料中の乳酸脱水素酵素(LDH)検査法

著者: 鈴木貫太郎

ページ範囲:P.343 - P.347

 血清中の酵素を生化学的に検査することによって,臨床的診断を行なうことが最近とみに盛んになってきた.これは酵素化学の進歩に伴い,いろいろな酵素の活性値と疾患との関係,疾患によるアイソザイムパターンの変化などが見いだされたことにより,臨床へ応用されるようになったためである.
 特に乳酸脱水素酵素(LDH)は心臓疾患や肝臓に障害があるときなどの場合,血清中の酵素活性値が変動するのみならず,アイソザイムパターンが変わることによって診断に非常に有用なことから,多くの臨床検査室において検査が行なわれている.このためにLDHの臨床診断用の試薬としていろいろなキットが販売されているが,ここに紹介する方法は,従来の諸方法より微量の試量中のLDH活性値測定および,アイソザイムパターンを知ることができるものである,すなわちこの方法によれば,LDH活性は血清の場合は0.2μl,アイソザイムの分離測定にはセルロースアセテート膜法では2μl,デンプンを用いた場合は15μ1以下の血清で十分である.生検材料の場合は粘膜などでは1×1mmの大きさで,5μの厚さの切片中のLDH活性を測ることができ,アイソザイムパターンは厚さ20μの切片3-5枚で十分知ることができる。臨床検査に用いられる試料の量は,少なければ少ないほど患者にとって望ましいことであって,治療の経過に伴い継続して検査を行なうときなどこの方法は有用である.

ペテヒオメーターの使用法と成績

著者: 岡本緩子

ページ範囲:P.348 - P.352

 皮膚毛細血管の広い意味での透過性は,厳密にはすでにStefanini-Dameshekが記載しているように,血管透過性(狭義) Permeabilty (液性成分の透過性)と(赤血球の血管壁通過性)血管脆弱性(Fragility)として区別すべきものである。しかし,一般に血管抵抗検査といえば後者,すなわち細血管の脆弱性を測定する検査という意味で用いられている。
 一方,出血性素因といわれるものには自発性出血と外傷性出血時の止血不良とがあるが,特に前者の場合に血管の強さが問題となる.この血管の強さには血漿成分および栓球が密接な関連をもっているので,自発性出血者に対しては,一応,栓球数と,その機能ならびに凝固機構検査を行ない,それらに異常を認めなければ血管性の出血素因を疑い,血管抵抗検査を試みるのがたてまえである.

臨床検査の問題点.16

ABO式血液型判定—どうしたらミスをなくせるか

著者: 中嶋八良 ,   中野和子

ページ範囲:P.354 - P.359

 交通災害の急増は,輸血の需要をますます高めつつある.適応する血液を正しく,早く判定するためのABO式血液型判定は,その重要性の割には,検査法があまり顧みられてない.ここでは,特に新人の技師が誤りやすい点をあげ,どうしたらミスを防げるか検討してみよう.

主要疾患と臨床検査・16

皮膚疾患と臨床検査

著者: 野原望

ページ範囲:P.360 - P.365

 皮膚疾患の診断には,視診による皮膚病変(発診)の観察が最も重要である.つまり皮膚科診断学は,その基礎を発疹の形態学的分類においており,したがって,そこでは豊富な経験によってつちかわれた鋭い観察眼がまずものをいうが,もちろん,それだけですべてこと足りるわけではない.なぜならば,ときには型どおりでない特異な病像が現われてくることもあり,あるいはまたもっとたいせつなこととして,同じ形態的変化が全く異なった種々の原因によって生じたり,またその逆に同じ原因から種々の異なった病像を生じたりすることがしばしばあるから,鑑別診断や病因の追求,病態の本質の究明のためには,どうしても患者の状態を客観的に認識する手段としての臨床検査が必要なものとなってくる.

1ページの知識 生化学

よう素−125

著者: 松村義寛

ページ範囲:P.375 - P.375

 ラジオアイソトープはきわめて微量のものでも検出できるので,ラジオアイソトープで標識された化合物も,そのきわめて微量のものが測定できることになる.他方,抗原抗体反応は特異性が高く,特定の抗原—抗体の組み合わせの場合にのみ沈降反応が成立するが,この両者の組み合わせによって,ラジオイムノアッセイという微量分析法が発展してきた.
 抗原性を有する物質の多くはタンパクであり,タンパク中のチロジン基はよう素と容易に反応するので,よう素のラジオアイソトープを用いて標識することができる.

血液

ヘマトクリット値の測定

著者: 糸賀敬

ページ範囲:P.376 - P.376

 ヘマトクリット(以下Htと略)とは,血液中の赤血球容積が占める割合を%値で表現したもので,ウイントローブ(Wintrobe)管を用いるウイントローブ法と,毛細管を用いる高速遠心法(ミクロヘマトクリット法)とがある。また,赤血球容積の違いで,電気伝導度に差ができる点を測定に利用した,電子ミクロヘマトクリット測定器械も市販されている.

血清

母子免疫の周辺

著者: 水谷昭夫

ページ範囲:P.377 - P.377

T.Smithの実験
 母子血液型不適合妊娠(不適合妊娠)の成立機転やその諸検査については,すでに多くの出版物が述べているところであるので,その記述は省略する.
 検査の結果から,不適合妊娠が明らかになった場合の処置には,分娩前に行なわれるものと分娩後のものがある.子宮内輸血は,分娩前に行なわれる処置のひとつである.

細菌

感受性検査

著者: 土屋俊夫

ページ範囲:P.378 - P.378

1.抗菌性の有無
 薬剤が感染微生物に直接作用して,感染症を治療する方法を化学療法といい,この目的に用いられる化学物質を化学療法剤という.化学療法剤の作用は病原微生物の特殊な代謝系に干渉して,微生物の分裂増殖を阻害し,静菌的あるいは殺菌的に働く.抗生物質とは生物が産生する物質で,上記の作用を有するものをいう.
 それぞれ抗生剤は,病原体に対する感受性を異にするのが普通である.各抗生剤について,抗菌効果のある菌種とない菌種とに分類したものを抗菌スペクトルといい,薬剤の適応を決めるうえに重要な意味がある.化学療法を行なう場合には,その疾患の病原体を分離し,その病原体に最も適した化定療法剤を選び,合理的な治療を行なうことが必要である.このように,ある病原体に対して薬剤の抗菌性の有無を調べることを感受性検査という.一般に感受性検査のおもな目的は3つに分けられる.

病理

固定と脱水

著者: 和田昭

ページ範囲:P.379 - P.379

固定—目的にあった固定液を
 固定液の種類とか固定の機序については,本誌においてもすでに何回か述べられているので,ここでは固定および脱水に関して実際上注意すべき点について述べてみよう.
 組織を固定するときにたいせつなことは,まず何を検索するかということによって,選ぶべき固定液が異なってくるということである.ふつう最もよく用いられるのは,申すまでもなく10%ホルマリンであるが.たとえば糖原のように,水に溶けやすいものはこのような水溶液は不可のため,水分を欠くアルコールを用いる必要があり,逆に脂脂滴を検索するためには,アルコールやアセトンなどでは溶けてしまうため,ホルマリン水溶液でよいというようなことである.

生理

—正常波形や記録のなりたちと生理的基礎知識・2—色素稀釈法—稀釈曲線の記録と臨床的意義

著者: 渡部哲也

ページ範囲:P.380 - P.380

 色素稀釈法は血流量の測定を目的とし,心拍出量のほか短絡,逆流など異常血液の定量にも用いられる.測定原理は,血流中に注入した色素(インドシアニングリーンなど)の稀釈状態が,流れの形と大きさにより異なることを利用するものである.この稀釈状態をとらえるために,色素濃度を縦軸,時間を横軸とする"色素稀釈曲線"を記録する.

寄生虫・原虫

寄生虫の検査(4)—特殊検査法

著者: 久津見晴彦

ページ範囲:P.381 - P.381

 今回は糞便検査によらない寄生虫症の診断法について説明するが,あとに述べるように,人体内に寄生虫が存在しても虫卵が検出されない場合もあるので注意を要する.なおマラリア,トリパノソーマ,リーシュマニアなどの住血性原虫の検査は,ふつうの血液塗抹標本で行なわれるので詳しい説明は省略した.

私のくふう賞に入選して

刺通失敗が生んだアイディア

著者: 初野紀夫

ページ範囲:P.383 - P.383

 われわれ検査技師が守備します衛生実験は非常に広範囲なものですから,動物実験についてはややなじみが薄い方もおられるかと思いますが,"知る人ぞ,知る"でこれがまた,苦労の少なくない分野であります.
 近年,化学物質などの生物学的検討への要求度が高まっていますおり,合理的に,能率よくこれを"こなす"ことがぜひとも必要な現状です.

論壇

衛生検査技師学校の現状と将来

著者: 木村貞夫

ページ範囲:P.384 - P.385

 衛生検査技師学校のいろいろの問題点については,3年制の問題をはじめとし,病院実習のあり方などについて種々議論がなされている.
 筆者も衛生検査技師の教育にたずさわる者として,いくつかの意見をもっているが,ここにそのうちのいくつかについて考えてみたい.

パネルディスカッション

自治体病院検査科の機構と運営Ⅰ—第8回全国自治体病院学会臨床検査部会より

著者: 鳥海純 ,   富田重良 ,   志津巧 ,   岡治義彦 ,   井上明弘 ,   柴田進 ,   諸橋芳夫 ,   田中英 ,   江波戸俊弥

ページ範囲:P.386 - P.394

 全国自治体病院協議会では,年1回の総会を持ち各部会ごとに研さん・討論の場を持っている.このパネルでは,病院の規模に応じた検査科が,どのような機構のもとにどのように運営されているかを規模別の病院に発表していただき,また柴田進教授にその批判と将来の指針をうかがう.これは,本協議会が都道府県立の大病院から,町村立のきわめて小さな病院を包括しているという特色を生かしたものである.

病院実習の実際と心構え—実習生のために

著者: 藤沢武吉 ,   小林一二美

ページ範囲:P.395 - P.397

まえおき
 日進月歩の医療界にあって,臨床検査の部門もまた急速に進歩発展につつある.ひとつひとつの臨床検査が患者の生命と直結し,医師の診療の手段としていかに重要なものであるか,検査技師として医学技術を行なうものの使命と態度については,医学技術者たるを志して以来,さまざまな機会に学び,すでに各人各様のものになっていると思う.
 臨床検査業務に従事るすものには,正しい知識と正確な技術が要求される.これらを修得するためには医療の場である病院の検査室で,実際に患者の検体に手をふれて実習することによって,より効果的に修得できるものと考えている.

研究

TAテストキットを利用した抗サイログロブリン抗体価測定法

著者: 荒木信 ,   西山勝行 ,   岡崎洋子

ページ範囲:P.398 - P.400

 1956年Witebskyらにより,慢性甲状腺炎患者の血清中に抗サイログロブリン抗体の存在することが証明された.現在では臨床的に簡便なTAテスト(Hyland社)が使用されることが多い.
 われわれも3年来TAテストを使用してきているが,その実施上,特に成積判定がガラス板上で凝集を観察することであるために,ときに判定に苦しむことがある.われわれがTAテスト陽性と判定したほとんどの症例において,タンニン酸処理赤血球凝集反応(TRC)の結果を調べてみると,104以上の抗体価を証明している.

胃管法とガストロテストとの不一致例の解析

著者: 佐藤乙一 ,   星野辰雄 ,   西照秋 ,   滝沢亮

ページ範囲:P.401 - P.404

まえがき
 衛生検査の発達は試薬・培地類の既製化,ディスポーザブル器具の採用による業務の迅速化と人権費の節約による合理化のほかに,簡易化という要素が重要視され,さらに微量化の概念もはいって,ますます激しい発展ぶりを示している.
 ガストロテストも以上のような考え方のうえにたって製品化されたもので,従来から行なわれていたカッチュ,カルクの胃管法による胃液中の酸度測定に替わるものとして一般の注目を集めてきた.

新しいキットの紹介

Rheumatoid Arthritis testとしてのイオン交換樹脂を用いた興和RA Testについて

著者: 小林稔 ,   金山昭平 ,   三島夫美子 ,   飯田治

ページ範囲:P.405 - P.412

はじめに
 慢性関節リウマチ(以下RAと略称する)患者血清中の,リウマチ因子(以下RFと略称する)の検索としてのRA—テストについてはすでに多くの文献があり,臨床検査として知明のものの1つである.一方,ある種のイオン交換樹脂がタンパクをよく吸着することから,微細化されたイオン交換樹脂に変性γ—グロブリンを吸着させ,均一で微細な凝集塊を明確に認めることができるばかりでなく,溶血剤を加え直接血液を用いても,血清におけると同様の反応を観察できる試薬が考察されたので,その成績を報告し,従来より使用中の同種のものとの比較を行なった.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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