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雑誌目次

論文

臨床検査21巻1号

1977年01月発行

雑誌目次

カラーグラフ

解説

著者: 赤木正志

ページ範囲:P.6 - P.6

 珍しいopportunisticな真菌症からトリコスポロン症とアルテルナリア症を取り上げてみた.
 皮膚トリコスポロン症は1929年に大阪回生病院の赤木省三前皮泌科部長が九大在職中に初めて報告され,その菌学的研究は故大田正雄教授によって系統化され,Trichosporon cutaneum OTAによる本症は日本の研究者が深くかかわりあっている真菌症である.外国ではParendomycesその他の菌種名でこの感染例が報告されている.この菌は白色砂毛の原因菌ともなり,上林の報告がある.歴史的に有名なT.beigeriiはこれと同一菌種であるとされている.

皮膚の真菌症・Ⅰ

皮膚トリコスポロン症と皮膚アルテルナリア症

著者: 赤木正志

ページ範囲:P.4 - P.5

 医真菌学の成書では雑菌としかみなされていないが,患者には数年以上にわたるやっかいな感染を引き起こしている真菌症が最近皮膚科領域でいくつか見付けられている.いわゆるopportunistic fungus infectionである.めったにないので,例外的な存在に固執していると診断に混乱が生じるから注意しなければならない.しかし,このような例が"まれにある"ということを頭に入れておいて診療部門と検査部門との連絡をうまくとると,意外な発見につながることがある.

技術解説

マクロファージの分離法

著者: 三橋進 ,   斎藤和子

ページ範囲:P.7 - P.15

 マクロファージ(MP)は異物が生体内に侵入したとき,最初に異物の処理または認識に当たる細胞であるばかりでなく,リンパ球に協力して液性や細胞性の免疫に関与し,抗菌,抗腫瘍,遅延型アレルギーの反応に関与している.MPは細網内皮系臓器や腹腔に他の細胞と混在しているため,独自の機能を知るためには分離し再構成してその性状を知る必要がある.MPの壁面に張り付く性質がよくMPの分離に利用されており,またMPの比重を利用して分ける以外にMP以外の細胞の機能を失わすことによる機能的な分離が行われている(図1).
 この過程を次の項目に分けて述べる.

末梢神経伝導速度

著者: 鳥居順三

ページ範囲:P.16 - P.21

 末梢神経伝導速度の測定は,末梢神経障害を客観的にチェックするための重要な検査であり,近年急速に普及してきた.この検査は神経・筋疾患の電気診断法の一つであり,筋電図検査,強さ・期間曲線の検査などと併行して行われるべきものであるが,得られる成績が数値で表されることから,最も客観性のあるものということができる.
 末梢神経の多くは,運動および知覚の両線維をもつ混合神経であるから,神経伝導速度もこれら両線維について測定し,それぞれ運動神経伝導速度(Motor nerve conduction velocity;MCV)および知覚神経伝導速度(Sensory nerve con-duction velocity;SCV)と呼ぶ.

CEAの測定法

著者: 西信三

ページ範囲:P.22 - P.25

 腫瘍の産生する物質を患者の体液に検出し診断に供することが,現在数種の腫瘍で行われている.肝癌や悪性奇形腫におけるαフェトプロティン,ミエローマにおけるMタンパク,絨毛腫瘍におけるゴナドトロピンなどがその例である.
 CEA (Carcinoembryonic antigen)は1965年Goldにより発見された,結腸癌ないし他の消化器癌には存在するが正常組織には存在しない,分子量20万程度の糖タンパクである.このタンパクは胎生初期の胎児消化管にも認められたため上記の名称が与えられた.彼らは患者の血中にもこのタンパクが出現し,それをRadioimmu-noassay (RIA)で検出することは大腸癌の特異的診断法であるとし注目を集めた.追試が広く行われたが,その結果,大腸癌では血中にCEAが高率にしかも高濃度にCEAが存在することは確認されたが,その特異性については異なる結果が得られた.現在行われているRIAでは血中CEAの増加は大腸癌のみならず他の消化器癌および他の臓器より発生した癌,更には二,三の良性疾患でも起こることが認められている.

総説

C1qの特性を利用した新しい免疫複合体の検出法

著者: 田村昇

ページ範囲:P.27 - P.31

 免疫反応が関与していると推定される疾患で,血液,関節液,脊髄液などの体液中に免疫複合体(immune complex)を検出することは,その疾患の病因の追及に役立つばかりでなく,病態の把握,予後の判断にも重要であることはいうまでもない.免疫複合体の検出方法としては,超遠心やクロマトグラフィーなどの物理化学的方法を用いる方法と,白血球や培養細胞のFcレセプターやC3レセプターを利用したり,食細胞の食作用の抑制や,血小板の凝集を使うなどの生物学的方法とがある.しかし,物理化学的な方法はその検出感度が著しく低いという欠点がある.一方生物学的な方法は感度が高いが,白血球や血小板などの生きた材料を使うため,その手技が繁雑で再現性のある結果が得られにくい,という欠点が指摘されている.
 補体第一成分(C1)のsubcomponentであるC1qは,抗原抗体複合物を識別してこれに反応結合するという特性を持っている.最近,このC1qの特性を利用して,体液中の免疫複合体を検出しようとする試みが報告されてきている.この方法は,その免疫複合体の検出感度が著しく高く,しかも検出に使う試薬の保存が可能であり,したがって再現性のある結果が得られやすいと期待されるなど,多くの利点を持っているようである.

臨床検査の問題点・86

マイクロタイターの使い方

著者: 富山哲雄 ,   高橋明子

ページ範囲:P.32 - P.38

 微量化検査が進めば進むほど,ますます細心な検査手技が要求されるのは当然であろう.HB抗原,ウィルスの血清反応,ASOなどに多用されているマイクロタイター法も,その器具の性能を知り,正しく使用しないと大きな誤差を生む結果となる.

検査と疾患—その動きと考え方・1【新連載】

溶血性貧血

著者: 寺田秀夫

ページ範囲:P.39 - P.46

症例 1
患者 32歳主婦,血液型CDe/CDe

Ex Laboratorio Clinico・1【新連載】

H型LDH欠損症の発見

著者: 北村元仕

ページ範囲:P.47 - P.52

LDHとそのアイソザイム
 骨格筋は酸素の供給なくしてブドウ糖を酸化してエネルギーを獲得し,その終末代謝産物として乳酸を生成する.この過程が有名な嫌気的解糖であるが,乳酸脱水素酵素(LDH)はその最終段階をつかさどり,ピルビン酸を乳酸に還元する.骨格筋に限らず,LDHは心筋,肝臓,血球その他ほとんどあらゆる組織中に広く存在し,それらの組織細胞の病変に際して血流中に遊出し,いわゆる逸脱酵素として臨床診断に利用される.
 血清LDH活性値の測定は,臨床検査としてこのように広い意味を持ち,心筋硬塞や肝疾患,筋疾患,白血病や各種の悪性腫瘍の診断に役立つが,同時に,血清中にそれが増量しても損傷を受けた臓器が直接には明確でない欠点もある.

臨床化学分析談話会より・41<関東支部>

現象の把握と究明の手掛かり—アミラーゼ測定法の問題点

著者: 溝口香代子

ページ範囲:P.53 - P.53

 第195回分析談話会(1976.9.21)は東大薬学部記念講堂で開催され,満員の盛況であった.アミラーゼ測定法の問題点というテーマで,虎の門病院・中山年正先生と名大病院中検・高阪彰先生による話題提供が行われた.
 中山先生はアミラーゼの種類と各々の性質から話を始められた.ヨウ素デンプン反応の程度を示すblue valueと還元糖の生成量を示すreducing valueの関係が反応pHによって異なることから,まずアミラーゼ測定法の選択について問題点が示唆された.基質である多糖類の糖鎖の長さとヨード呈色との関連,側鎖の有無による色調(吸収極大)の差,Ca2+およびC1の作用,ヨウ素デンプン反応の直線性と実際の活性測定限界について述べられた.次にamyloclastic methodとして広く用いられているCaraway法に改良を加え,より簡便で精度の高い方法とした経緯を話された.分析精度の向上に伴い,試薬特に基質のロット間変動がみえるようになり,その原因として基質中のアミロペクチンの含有量が考えられる.ここで基質の種類と活性値についての比較を示し,アミラーゼ測定の最大の問題点が均一な基質の入手にあることを強調された.

座談会

酵素の国際単位と今後の展望

著者: 石井暢 ,   水上茂樹 ,   鈴木宏 ,   加野象次郎 ,   松村義寛

ページ範囲:P.54 - P.62

 臨床化学検査において酵素検査のもたらす生体情報量はますます高まっているが,その反面,その単位は測定法とともに場所により種々様々であり,診療上不都合な点が多い.SI単位の導入が言われているなかで,これからどう進めたらよいのか,臨床家の考えを伺いながら関係者にお話しいただく.

新しい心機能検査法・1【新連載】

右心機能と左心機能

著者: 中村芳郎 ,   綾正二郎

ページ範囲:P.63 - P.67

 心臓の機能は,最終的には身体の各組織に必要な酸素その他の栄養を供給し,代謝物質を運び去るための血液を循環することにある.そのために心臓は種々の形でその動きをコントロールされている.心拍出量を増加するのに心拍数を増加させることは,最も単純に我々に理解できる調節方法である.心拍数を変えることなく,心室の拡張終末期容量を増し,更に収縮末期容量を減少させればやはり心拍出量を増加させられる.ある状態で心拍出量を測定することは,心機能認識の重要な一面である.その心拍出量が身体の各組織にとって十分であることを知り,俗な言い方で表現すれば,心臓がどのくらい努力してこの心拍出量を拍出しているかを知れば,心機能の理解は更に深くなる.更に心臓が"努力"できる範囲を知れば,心機能に関してはほとんど完全な理解ができることになろう.
 ところで,心臓の努力の程度を知る方法が極めて複雑である.例えば同じ心拍出量を拍出しているとしても,大動脈の圧が高ければ高いほど心臓は努力させられるに違いない.心拍出量に大動脈圧を乗ずれば左室仕事量となるが,仕事量が同じなら心臓は同じ"努力"をしなければならないかと言うとこれも違う."努力"の表現として心臓の酸素消費量をとると,これは主として発生する圧力とその圧力を発生している時間(Tension-Time Index)に関係することが分かっている.

新しい赤血球の検査・1【新連載】

Ferrokinetics

著者: 服部理男

ページ範囲:P.68 - P.74

 赤血球は骨髄で産生され末梢血に放出された後,約120日の寿命があるが,老化した赤血球から順次脾臓によって抑留(sequester)され,破壊されてゆく.赤血球がこのように生まれ,機能し,次いで役目を終えて死滅し,その構成成分が再利用されてゆく過程は古くから質的に研究されてきていたが,量的に研究されだしたのは比較的最近のことで,アイソトープが医学の各分野で使われるに至ってからのことである.赤血球の前身は骨髄に存在する赤芽球(erythroblast)であるが,このものは血液幹細胞(hemopoietic stem cell)が分裂して生ずる前赤芽球(proerythro-blast)から,正常状態では3回の分裂を繰り返して生ずる正赤芽球(normoblast)までの各段階の赤芽球を全部含んでいる.前赤芽球から正赤芽球に至る過程は約2日間程度の時間を要する.次いで赤芽球は脱核過程を経て,網赤血球となり,やがて通常末梢血にみられる赤血球へと成熟してゆくが,前赤芽球から赤血球が生じるまでの全部の時間は約4〜6日1)を要する.この過程を赤血球産生(red cell production, erythropoiesis)という.赤芽球は発育の早期段階からヘモグロビン合成を開始し,したがってその構成成分である鉄を取り込んでヘモグロビン合成を行う.

私のくふう

ポル-Eフィルムを用いた免疫電気泳動法における脱タンパク及び染色の新しい方法について

著者: 一村光子 ,   唐下博子 ,   馬場巽

ページ範囲:P.75 - P.75

 現在各検査室において免疫電気泳動のルーチン化はもはや不可欠であるが,鮮明な泳動像を得るためにはかなりの時間と熟練したテクニックが要求される.今回ポル—Eフィルムを用いて脱タンパク,染色,脱色について検討を行い,各液にモノエチレングリコールを添加することにより,短時間で簡単に実施できる新しい方法を考案した.

研究

施設間差,個人差実験を含んだ各種尿一般検査法の比較実験

著者: 富田仁 ,   福井巌 ,   曾山浩吉 ,   岸川敏治 ,   出井勝重 ,   菱本恒温 ,   花沢明 ,   林泰三 ,   山口春雄 ,   金田恵孝 ,   西村甲子夫 ,   林長蔵 ,   今井宣子 ,   奥田清 ,   畠山勅男 ,   赤井俊洋 ,   梅垣健三 ,   松岡洋一 ,   久保田力 ,   山口延男

ページ範囲:P.76 - P.82

はしがき
 臨床検査,特に臨床化学検査の精度管理は,分析の自動化と相まって著しく進歩したが,尿の化学的検査は,最近ようやくコントロール尿が使用されるようになったとはいえ,問題が多い.特に,ほとんどの尿化学成分が,試験紙で定性ないし半定量できるようになったけれども,簡易だとの観念の下に,安易に使用していると思わぬ失敗をする.いろいろのメーカーによる製品があるうえに,保存と取り扱いの問題もあり,最終的には個人の主観的肉眼判定によるので客観性に乏しい.
 著者らは,近畿地区という狭い地区において,厳格な条件の下に作製し取り扱われた同一人工尿(従来のように水に純品を加えたものではなく健康人尿をベースにして作ったもの),同一患者尿を9大病院の検査施設に,同じ日に配布し,同一ロットのAMES Stix,同一ロットのユリフレットと尿自動分析器オーションアナライザーを用いて,尿pH,糖,タンパク,潜血,ケトン,ビリルビンを測定してもらい,施設間差,個人差を,また同時に従来定量法によるタンパク,糖の測定値の施設間差をもみた.

編集者への手紙

寺田教授の「米国における白血球自動分類装置」(本誌20(12),1976)を読んで

著者: 山中學

ページ範囲:P.83 - P.83

 寺田教授の上記見学実習記を読んで,私なりの感想を述べてみたい.
 白血球自動分類装置については1970年ミュンヘンの第13回国際血液学会でGötheらが組織化学的手法による血球の計数と分類の自動化を発表し,その実用化に期待して帰った記憶があり,その後米国Technicon社がHemalog Dを発表し,白血球の自動分類は夢ではなくなった.

新しいキットの紹介

血清アルブミン測定試薬Albustrateの検討

著者: 富浦茂基 ,   今井末子 ,   松川和雄 ,   八島弘昌

ページ範囲:P.84 - P.86

はじめに
 血清アルブミンの変化は諸種疾患を反映するもので,臨床上重要な検査の一つである.
 血清アルブミンの測定法は1921年Howeの塩析法より始まり種々の改良法が報告され,電気泳動による分画操作法はセルロースアセテート膜泳動法を生み,またアルブミンが種々の色素と結合することを利用した色素結合法であるメチルオレンジ法,HABA法,ブロムクレゾールグリーン法,フェノールレッド法,スルフォブロムフタレイン法などが開発されてきた.

Radioimmunoassayによる血中プロラクチンの測定

著者: 扇谷茂樹 ,   久城英人 ,   村中修

ページ範囲:P.87 - P.90

緒言
 プロラクチン(以下,PRLと略)は脳下垂体前葉好酸性α細胞より産生される分子量22,000〜35,000,アミノ酸198個より成るペプタイドホルモン1,2)である.
 現在,PRLの測定は下垂体あるいは視床下部腫瘍の部位診断3〜6)ならびにChiari-Formmel症候群の治療経過の観察4,6)などに極めて重要とされている.

付・検査室の用語事典

免疫学でよく用いられる略語

著者: 松橋直

ページ範囲:P.93 - P.94

1) Ab antibody (抗体)
2) ACD acid-citrate-dextrose血液保存液

Laboratory Instrumentation

原子吸光装置

著者: 村中日出夫

ページ範囲:P.96 - P.99

 臨床医学におけるナトリウム,カリウム,マグネシウム,鉄,銅など電解質,微量金属の体液中濃度の測定は,疾病の診断,治療に必要欠くべからざる検査法となっている.また生体試料中の水銀,鉛,カドミウムなどの非生理的微量金属の定量は,環境汚染,公害問題への医学的アプローチの重要な手段である.これら微量金属の測定には,1960年J.B.Willis1)によって医学領域に導入された原子吸光分析法(Atomic Absorption Spec-trophotometry;AAS)が現在のところ最も有用である.我が国におけるAASの歴史は,1961年に日立製作所が在来の分光光度計に組み合わせて原子吸光分析計を試作したことに始まり,1969年での医学分野における普及率は全体の19%であり2),その後機器の進歩とともに更に広く利用されるようになっている.

検査室の用語事典

呼吸機能検査

著者: 田村昌士 ,   遠藤和彦

ページ範囲:P.101 - P.101

1) Acid-base balance;酸塩基平衡
 体液のpHを,ある一定レベルに調節する機構に対してつけられた用語である.この調節作用は,血液の緩衝系,肺及び腎による代償によって行われている.肺においては,呼吸によるCO2の調節が行われ,腎においては酸あるいはその化合物の排泄が行われる.

免疫・血清学的検査

著者: 松橋直

ページ範囲:P.102 - P.102

1) Acquired immunity;後天性免疫,獲得性免疫
 生後,抗原にさらされて獲得した免疫.先天性免疫との対比で,多くの微生物,異物に対する免疫は生後に獲得したものである.

質疑応答

臨床化学 試薬キットの選定

著者: J生 ,   富田仁

ページ範囲:P.103 - P.104

 〔問〕このごろ検査の試薬キットが同一項目に多種類発売されていて,どれを使うかに迷っています.選ぶときにどこがポイントになるのか原則を示してください.

臨床化学 緩衝液のイオン強度

著者: A生 ,   島尾和男

ページ範囲:P.104 - P.106

 〔問〕緩衝液のイオン強度はなぜ計算するのですか.その方法を具体的に教えてください.

免疫血清 CryocritとPyrocrit

著者: N生 ,   青木紀生

ページ範囲:P.106 - P.109

 〔問〕Cryocrit, Pyrocritとはどういうことですか.またそれらの臨床的意義をお教えください.

微生物 非発酵性グラム陰性杆菌の同定

著者: U生 ,   藪内英子

ページ範囲:P.109 - P.109

 〔問〕日常検査で,非発酵性グラム陰性杆菌同定のためにOFグルコース,OFマルトース,OFキシロースを使っていますが,それぞれについてすべてO(開放)とF(パラフィン重層)を行う必要がありますか.

病理 末梢神経のときほぐし線維法

著者: Y生 ,   松岡幸彦

ページ範囲:P.110 - P.111

 〔問〕神経組織,特に末梢神経の組織学的検索法として"ときほぐし線維法"がありますが,その手法,特に固定や染色法についてお教えください.Iuxol fast blue染色やBodian染色の可能性と方法もお願いいたします.

臨床生理 心音計と防音設備

著者: T生 ,   吉村正蔵 ,   下地悦朗

ページ範囲:P.111 - P.112

 〔問〕心音計を置く部屋に防音設備が必要とのことですが,具体的にどの程度の設備にしたらよいのですか.

検査機器 フィルターか回折格子か

著者: H生 ,   松村義寛

ページ範囲:P.112 - P.114

 〔問〕フィルター光度計と回折格子を使った光度計の長所・短所を教えてください.

診断学 クリアランステスト

著者: I生 ,   大野亟二

ページ範囲:P.114 - P.116

 〔問〕現在,尿素クリアランとクレアチニンクリアランスと必ず両方行っています.どちらか一方にしたいのですが,臨床的には両方必要でしょうか.これに代わる別のものがありますか.腎機能検査としては,この他に濃縮試験,PSPをやっています.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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