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雑誌目次

論文

臨床検査21巻6号

1977年06月発行

雑誌目次

カラーグラフ

組織内寄生蠕虫

著者: 浅見敬三 ,   赤尾信吉

ページ範囲:P.586 - P.587

 生検材料などの組織標本中に寄生虫体が検出され,その種類の判定に苦労した経験を持つ人は少なくないと思う.普通の寄生虫が正常な寄生局所にいる場合はそれほど困難ではないが,少しく珍しいものや,異所寄生例では,我々専門家にとってさえも同定ができないことが往々ある.最近,折々見つかるヒトを固有の宿主としない寄生虫が人体に寄生した例などでは,正確な種の同定はむしろ不可能に近いと考えてもよいくらいである.

解説

著者: 浅見敬三

ページ範囲:P.588 - P.588

 人体内に寄生する蠕虫類の,その寄生局所での臓器組織との結びつき方を分類すると三つのタイプに大別することができる.このことは寄生虫の系統発生,進化,適応の歴史などと関連することなのだが,起源的には皮膚あるいは外界と最も近い生体内環境と言える腸管腔に進入して寄生適応が得られて発生した寄生虫が,長い歴史の中で,より安定した環境である深部臓器へと場を移していった経過を映し出しているものと言えるであろう.

技術解説

大脳誘発電位

著者: 江部充

ページ範囲:P.589 - P.598

誘発電位とは
 誘発電位とは本来の意味から言えば,生体に何らかの刺激を与えて,それに呼応してそれぞれの器官や組織が示す電位変動を総称している.その中で臨床検査として現在記録されるものとして,表1に示すような電位がそのカテゴリーに入るわけである.しかしこれらすべてについて技術解説することは紙数のうえで不可能であり,脳波検査に従事している我々が日常の検査として,またよく口にする狭義での誘発電位,特に大脳誘発電位と言われているものについて述べていきたい.

細菌性毒素と抗毒素の検出法・4—致死毒(2),その他の細菌毒素

著者: 三輪谷俊夫 ,   本田武司

ページ範囲:P.599 - P.606

致死毒(前号より続き)
4.破傷風毒素(neurospasm-in, neurotoxinまたはtetanustoxinとも呼ばれている)
 破傷風菌が産生する菌体外毒素にはtetanolysinと,いわゆる破傷風毒素(neurospasmin,neurotoxinまたはtetanustoxin)がある.破傷風の症状と関連深いのは後者である.抗原型によってA〜Fまで型別されているボツリヌス毒素と異なり,毒素産生株によって産生されるneurotoxinはすべて同一抗原型のものであり,分子量約15万,等電点5.0〜5.2の単純タンパク質である.なおtetanolysinはストレプトリジンOと同様,酸素によって不活化されるoxy-gen-labileの溶血毒であり,強い心臓毒性によって動物を殺す致死活性を示すが,破傷風という疾患の症状との関連性についてはほとんど研究されていないので本稿では省略する.

第5回樫田賞受賞論文・2

coagulase陰性staphylococciについての二,三の考察

著者: 奥住捷子

ページ範囲:P.607 - P.611

はじめに
 Bergey's Mannual of Determinative Bacte-riologyが17年ぶりに8版が出版1)され,ブドウ球菌の同定に関するBergeyの8版の解説2〜4)も既に多く報告されている.7版ではStaphylo-coccusの分類同定にcoagulaseが主な指標となり,coagulase(+)の株をStaphylococcus au-reusとし病原性,(−)の株をStaph.Epidermi-disとして非病原性と言われていたが,8版においては前2者の他にcoagulase(−)のStaph.saprophyticusが加えられている.臨床細菌検査室で細胞壁の組成などが調べられない現状では厳密な意味でのStaph.epidermidisとStaph.saprophyticusの分類同定は難しい.
 またStaph.epidermidisをBaird-Parkerの提唱により生物型として1,2,3,4の4型に分類している.Staph.epidermidisの生物型と病原性の関係についてMales6)らの報告もある.今までStaph.aureus以外のStaphylococcusは非病原菌とし,多くは汚染菌として処理されていた.

総説

白血球形態自動分類装置

著者: 寺田秀夫

ページ範囲:P.613 - P.619

 自動分析装置により,血液細胞,特に白血球形態を分類する方法は,臨床血液学の領域において,特に日常のルーチン血液検査の分野において画期的な進歩であり,多忙な仕事の能率化に極めて有用なものである.1970年テクニコン社はフローシステムによる細胞化学的な方法による自動分類装置を初めて開発し,その後1974年に白血球形態の映像(パターン)認識方法を用いる装置がコーニング社:ラーク(Corning社:Larc),ジオメトリック社:ヘマトラック(Geometric Data Corporation:Hematrack),コールター社:コールターディファレンシャル(Coulter社:Coulter di-fferential),パーキン・エルマ社:ディフ3(Par-kin Elma社:Diff 3)などが相次いで開発され,特に前2者は我が国でも既に使用されつつある現状である.
 以下これらについて分かりやすく解説してみたい.

臨床検査の問題点・91

筋電図の電極

著者: 廣瀬和彦 ,   内記三郎

ページ範囲:P.620 - P.624

筋電図検査は,単に筋や神経の病態を検査するだけでなく,末梢神経伝導速度の測定のように誘発筋電図へとその範囲を広げている.電極は,臨床・誘発筋電図とも共通して,その選択,消毒,保守を検査室の大切な仕事としている.(カットの図は刺激電極を当てているところ)

検査と疾患—その動きと考え方・6

慢性腎炎

著者: 折田義正 ,   藤原芳廣

ページ範囲:P.625 - P.632

 症例 22歳女性,学生.
 経過 生来健康で腎疾患の既往なし.

Ex Laboratorio Clinico・6

血液スペクトル

著者: 柴田進

ページ範囲:P.633 - P.639

30歳を迎えた血液スペクトル
 今,私の机上に最新刊の書物が1冊置いてある.それは佐々木匡秀博士の「血液スペクトルを中心にした臨床検査—その読み方と病的変動」(講談社サイエンティフィク)である.
 血液スペクトルと言えば,実に30年ばかりも昔に誕生した検査中心の診察作法である.その産声をあげさせる産婆の役目を果たしたのは実は私自身であったけれども,その後,高橋浩博士(天理よろづ相談所臨床病理部長),水田亘博士(神戸中央市民病院臨床病理部長),村田健二郎博士(関西医大中検部長),宮地隆興博士(山口大医学部教授),上田智博士(川崎医大教授)そして佐々木匡秀博士(川崎医療短期大学副学長)らがまだ若くて宇部に居たころに,慈愛をもって育て上げ,今日それがあるごとく"非常に有用な"若者(診察法)に仕上げてくれた.この若者はいまや齢壮年に達したが,誕生以来世間から時には無視されたり,白眼視されることも多かった.ごく最近,海の彼方(米国)で類似の子供(biochemical profiling)が生まれてから,新しい眼をもって見直されるようになった.もともと私は現在よりも未来に気を取られがちで,過去については多くの出来事を忘れている.したがって血液スペクトルの生い立ちを書くようにと要請されたときには多大のためらいを感じた.

座談会

梅毒血清反応の選択

著者: 富沢孝之 ,   福岡良男 ,   堀越晃 ,   岩田進 ,   松橋直

ページ範囲:P.640 - P.647

 梅毒血清反応はその種類が多く,我が国でも緒方法,ガラス板法,梅毒凝集法,RPRカード法,TPHA,FTA-ABSなどが使われており,その選択は検査室にとって悩みの種である.今月は,海外の実情も聞きながら梅毒血清反応の適切な選び方,進め方を検討する.

新しい心機能検査法・6

超音波スキャンによる心機能検査法

著者: 森田健 ,   竹原靖明

ページ範囲:P.648 - P.652

 心エコー法は従来の検査法では得られない多くの情報を提供し,心臓カテーテル法以後に出現した最も価値ある検査法と言われ,現在循環器領域の診断には欠くことのできないものとなっている.本法によって得られる情報は主として心臓血管系の形態学的なものと心拍出量などで表現される心機能に関するものとに分けられる.現在,これらの情報を得る方式には,既に多くの施設でルーチンの検査法として利用されているMモード表示による,いわゆるUCG (Ultrasound Cardio-graphy)と,Bモード表示を用いた心臓断層法とがある.後者には心拍同期による静止断層法の他に,最近脚光を浴びて登場した電子走査によるものと機械的高速度走査によるものとがある.本稿ではこれらの装置による心臓断層法について自験例を混じえて解説する.

新しい赤血球の検査・6

異常ヘモグロビン

著者: 上田智

ページ範囲:P.653 - P.657

 正常人血色素(HbA)はヘム(プロトポルフィリン鉄)とグロビンとが結合した色素タンパクである.グロビン分子は2種類のポリペプチドα及びβ鎖がα2β2のごとく結合し,分子量67,000の楕円体状分子(64×55×50Å)構造を呈している.ヘムは各々の鎖に1個ずつはめ込まれている.したがって,HbAは(ヘム)4α2β2となるが,通常α2β2またはα2Aβ2Aとグロビンのみに着目して表記される.
 ポリペプチドのα鎖及びβ鎖のアミノ酸配列はそれぞれ異なり,前者は141個,後者は146個のアミノ酸から成り,

臨床化学分析談話会より・46<第3回冬期セミナー>

"検査室公害"の盲点をつく

著者: 屋形稔

ページ範囲:P.658 - P.658

 臨床化学分析談話会の主催による冬期セミナーも,札幌,蔵王に続き第3回目が1977年2月9日から11日まで新潟県の妙高高原で開催された.前年暮まで少雪でスキー不可能ではないかと案じていたところ,あにはからんや年改まると上越を中心に日本海側はまれな豪雪である.土地の老人も50年ぶりではないかというものすごい丈余の雪で,世話係の新大中検一同は,数週前から仕事も手につかず,小降りになるのを祈っていた.開催前日まで上信越線は上下ともストップしていたが当日から奇跡的に回復開通し,北は札幌から南は関西地区の常連の会員の方々が,大雪など関知しなかったようなのんきな顔付きで続々と会場に到着した.申し込んで参加できなかったのは秋田の方2名のみで,あとの60数名全員そろったのである.至誠天に通ずという格言が思い出されて,安心のためゼミナールは既に終了したかのごとき感を抱いた.
 会場の妙高山荘は天下の国鉄の建物のため豪勢な鉄筋造りで,昨年のいささか見すぼらしかった蔵王の宿に比べると極めて快適な居心地であった.第一日は3時から次のシンポジウムが行われた.

海外だより

コンゴの一診療所検査室から

著者: 岩本宏文

ページ範囲:P.659 - P.662

 1976年3月20日にコンゴ人民共和国の首都ブラザビル(Brazzaville)に着き,それ以来任期1年間の予定で臨床検査業務に携わっている.筆者の現在勤務している診療所は1966年より開所されたものであり,既に誕生以来10年間を経ている.いずれの時日も日本人医師が中心となって,その指導のもとに診療が行われてきている.なお,筆者は1968年の3月末から同年9月末までの半年間,同じ診療所で外地での初めての検査経験を与えられ,今回が2度目の経験となっている.以下,コンゴ人民共和国の医療情況の若干の知見ならびに筆者の行っている検査室業務を紹介する.

編集者への手紙

日野先生の「好中球の分節核と杆状核の分類は必要か」の回答(本誌,21,338,1977)を読んで

著者: 衣笠恵士

ページ範囲:P.663 - P.663

 本誌3月号の質疑応答欄で,「好中球の分節核と杆状核との分類は必要か」という東京B生の質問に対して日野志郎先生が回答を書いておられます.日野先生の回答に対して何か意見をとのことですので,以下私の考えを少し述べてみます.
 分節核と杆状核の鑑別の問題は古くより議論されながらも,専門医の間でもなお解決されていない問題である.

新しいキットの紹介

Dip Slide法による尿中細菌の簡易定量培養の比較

著者: 沢村治樹 ,   沢赫代 ,   上野一恵 ,   川出真坂

ページ範囲:P.665 - P.667

はじめに
 尿路感染症の診断に,尿の定量培養が極めて有効な方法として広く用いられている.しかし定量培養は細菌検査室を持たない開業医家,小規模な病院などでは,必ずしもその実施が容易ではない.ゆえに近年尿中細菌数を簡易に,半定量的に測定するスクリーニングテストが登場してきた,スライドカルチャーU (栄研)はこの目的のために開発されたキットであるが,著者らはこのキットと混釈法との比較検討を行ったので報告する.

酵素免疫法に基づく抗てんかん剤測定キットEMITの使用経験—特にガスクロマトゲラフィーとの比較検討

著者: 村川和枝 ,   大越幸子 ,   仁科甫啓

ページ範囲:P.668 - P.671

緒言
 抗てんかん剤の定量には,ガスクロマトグラフィーに加え,酵素免疫測定法が最近注目を浴びるようになってきた.この中でも米国のUllmanらにより開発,発表され1,2),EMIT(enzyme multiplied immunoassay technique)という名称で発売(Syva社製,日本では第一化学薬品(株)が扱っている)されている酵素免疫測定法は,Homogeneous enzyme immunoassayに基づいているため,迅速,簡便,かつ正確に血漿濃度を測定しうる有用な方法である.邦文でもenzyme immunoassayの紹介3)及び臨床的意義を中心とした使用経験の報告がみられるが4,5),十分な技術的検討がなされていない.著者らはガスクロマトグラフィー(GLC)による抗てんかん剤の測定法6)を確立し,日常検査に活用しているので,これと比較検討し,キット測定法の特徴及び問題点について考察を加えたので,Diphenylhydantoin (DPH)及びPhenobarbital (PB)を中心にその結果をここに報告する.

付・検査室の用語事典

肺生理学で用いられる略語と記号

著者: 田村昌士

ページ範囲:P.672 - P.672

 従来,呼吸生理学で用いられてきた用語,略語及び記号は,1950年のアメリカ生理学会の用語委員会からの提案1)によるものである.その後数回にわたって改訂するよう提案されたが,実行されずようやく1975年にアメリカ胸部医師会及び胸部疾患協会の呼吸器病学に関する用語共同委員会から新しい提案2)が発表された.我が国ではこの提案に対し関係学会筋からまだ何ら意志表示されていないが,近い将来これに準じて略語及び記号が採用される可能性があるので,簡単に解説する.なお本誌に掲載中の検査室の用語事典の「呼吸機能検査」では現行の表記を用いているので,この提案に基づく略語及び記号とは異なっている点がある.ここでは紙面の都合で追加ないし改正された点に限って述べる.
 肺生理学で用いる基本的記号は,従来どおり大型頭文字を用い,ガスの量はV,血液の量はQ,ガスの濃度はF,血中の含量はC,圧はPと表す.%XとX/Y%の違いが明確にされるようになった.%FEV1-0は予測1秒量に対する比率であるが,1秒率はFEV1-0%でなくFEV1-0/FVC%と表す,またXAはXAとも表せる.すなわち従来ガス相に関連する二次的記号は小型頭文字だけで表していたが,小型頭文字がないときは大型頭文字Aを"一段下げて"記載すればよい.したがってXABはXABと同じであり,例えば肺胞気酸素分圧はPAO2と表されていたが,PAO2またはPAO2となる.

Laboratory Instrumentation

自動天秤(直示式)

著者: 鹿島哲

ページ範囲:P.674 - P.677

 近年,機器分析が非常に発達し,また一定濃度あるいは一定量の試料を含む標準溶液が市販されているため,分析はもっぱらそれらの溶液との比較に頼り,標準物質を正確に量り取る操作は余り行われなくなった.しかし,標準物質はもとより試料も体積で量り取るより天秤を使って重量で量り取るほうが,温度の影響を受けない点からいって正確を期することができる.
 天秤は機器のなかで最も精密なもの一つであるが,100年以上にわたって両ひじの長さの等しい化学天秤が使われてきた.それが1945年,今一般に直示天秤と呼ばれている"置換秤量式定感量直示はかり"がスイスのMetller氏によって発明され市販されて以来急速に普及し,1960年代に在来の天秤に取って代わってしまった.また1970年代に入って,電磁気を利用した電子天秤が発達してきて,秤量値の直示及びプリントばかりでなく,データをコンピューターに出入させるようになってきた.今回は精密天秤は在来の直示化学天秤,電子天秤は上皿天秤を例にとって,天秤の原理,調整,保存などについて解説する.

検査室の用語事典

呼吸機能検査

著者: 田村昌士 ,   遠藤和彦

ページ範囲:P.679 - P.679

49) Forced expiratory flow (FEFx, VmqxX);努力性呼気流量
 努力性呼出曲線のある特定部分の流量を表す.例えばFEF200-1200はFCVの200から1,200mlまでの平均呼気流量(MEFR)である.FEF25-75%はFCVの25%から75%までの平均呼気流量(MMF)である.最大呼気流量でもVmaxで表示されるものがある.すなわちisovolume pressure flow curveにおいて,いくら胸腔内圧を上げても流量が増加せず,曲線が平坦になってしまう現象があり,このときの流量を,その肺気量XにおけるVmaxXと呼ぶ.

免疫・血清学的検査

著者: 松橋直

ページ範囲:P.680 - P.680

67) C-reactive protein (CRP);C反応性タンパク
 種々の炎症のある患者血清中に急性期タンパク(acute phase protein)として増加する,肺炎菌のC多糖体と反応する物質.正常者にも微量に存在する.CRPと結合するC多糖体の部分はphosphoryl cholineであることが明らかになった.また,CRPは抗原で活性化されたT細胞に結合し,免疫にも何らかの役割を果たしていることが疑われている.

質疑応答

臨床化学 17-OHCSと薬剤の影響

著者: K生 ,   菅野剛史

ページ範囲:P.681 - P.681

 〔問〕17-OHCSの測定(β-グルクロニダーゼ水解・ジクロルメタン抽出・Porter-Silber反応法)をしていると,時々発色が紫色となり値が極端に低くなることがあります.おそらく薬剤の妨害と思われますが,どのような薬剤が妨害するのか,その妨害をどうすれば同避できるかをお教えくだきい.

臨床化学 ビリルビンの標準液

著者: F生 ,   仁科甫啓

ページ範囲:P.682 - P.683

 〔問〕Michaëlsson法でビリルビンを測定していますが,標準液が市販品によって差があります.純品をクロロホルムに溶かしたものは使えないので判定できず困っています.なぜ薬品によって値が違うのか,標準液に何を使ったらよいかをお教えください.

血液 Hairy cell leukemia

著者: Y子 ,   柴田昭

ページ範囲:P.683 - P.685

 〔問〕血液塗抹標本の中で単球性白血病細胞,白血性悪性細網症細胞及び最近注目されているHairy cellの形態学的な鑑別の仕方をお教えください.また,これら病態の概念の相互関係はどのように理解すればよいのでしょうか.

微生物 参考菌種の使用上の注意点

著者: I生 ,   岡村登

ページ範囲:P.685 - P.686

 〔問〕保存培養中の菌を取り出して参考菌種(re-ference strain)として使用するときの注意点をお教えください.

病理 クリオスタットによる乳腺の簿切

著者: K生 ,   上野哲夫 ,   田中昇

ページ範囲:P.686 - P.687

 〔問〕現在,当院では術中迅速診断にはクリオスタットを使用しております.脂肪組織の多い臓器,特に乳腺などの材料では薄切が困難な場合があります.切り出しする際に脂肪を避ければよいのですが,やむを得ない場合もあります.そのようなとき,どうしたらうまく薄切できるのでしょうか.参考までに,薄切時のブロックの温度は−15℃〜−20℃です.

臨床生理 10/20法計測の実際

著者: M子 ,   吉井信夫

ページ範囲:P.687 - P.688

 〔問〕脳波検査の電極配置法として,10/20法が広く使われております.この方法は計測によって電極の位置を決めますが,人の頭は円形ではなく,前後に,長い人,短い人,また前後部が対称的でない人など様々ですが,実際にはどのような計測の仕方をすればよいのかお教えください.

臨床生理 呼吸回路の消毒法

著者: I生 ,   佐藤忍 ,   大久保隆男

ページ範囲:P.689 - P.690

 〔問〕基礎代謝計やスパイロメーターのような呼吸回路を有する装置について,検査室として日常使用するうえでの消毒法についてご教示ください.

一般検査 潜血試験紙の感度

著者: E生 ,   林康之

ページ範囲:P.691 - P.692

 〔問〕輸入試験紙(BMテスト,ヘマスティックス)で潜血反応の感度が非常に異なった2種類があります.原理に差があるのでしょうか.またどちらが正しいのでしょうか.

検査機器 ブラウン管オシロスコープ

著者: G生 ,   関谷富男 ,   渡辺瞭

ページ範囲:P.692 - P.694

〔問〕ブラウン管オシロスコープを使用するうえでの注意点をお教えください

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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