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雑誌目次

論文

臨床検査23巻13号

1979年12月発行

雑誌目次

今月の主題 形態検査 カラーグラフ

粘液多糖体重染色

著者: 竹田桂子 ,   小島孝子 ,   須藤嘉子 ,   佐久間由子

ページ範囲:P.1444 - P.1444

 Movatにより紹介されたペンタクローム染色や,Lillieにより紹介されたアロクローム染色は,日常我我が行っている特殊染色を二重あるいは三重に組み合わせた重染色法である.この重染色は,1枚のパラフィン切片に含まれる多くの情報を一度に提供してくれるため,日常の病理組織検索にたいへん有用である.

骨髄生検標本

著者: 黒川一郎

ページ範囲:P.1445 - P.1445

 骨髄組織所見は従来の穿刺塗抹標本を鏡検分類するだけの段階から,病理組織標本,spicule particle smear(crush)標本,更に電顕,走査電顕像の解析にと向かいつつある.ここではその二,三の写真を掲げるが,従来の塗抹,crush,病理組織標本いずれも単独では骨髄機能を完全に把握しきれるものではない.「技術解説」中の表1において各方法の長短をまとめてみた.更に技術的工夫が重ねられ,骨髄組織所見と機能の関連がより具体的になるよう努力を重ねたい.

技術解説

骨髄生検標本の作り方

著者: 黒川一郎 ,   成松英明 ,   室谷光三 ,   山本英彬 ,   小川祥子

ページ範囲:P.1446 - P.1454

 骨髄穿刺法は1929年Arinkinが初めて行い,血液細胞の分析に多大の進歩をもたらした.方法はおおむね胸骨柄より一気に0,2〜0.3mlくらいの血液を穿刺吸引し,末梢血同様にスメアを作製し,鏡検する方法である.
 しかし骨髄組織は静脈洞と造血組織が共存しているものであり,造血組織はコード状になって静脈洞の間に存在し.静脈洞は放射状に位置しその中心に縦に走る中心静脈がある(図1).まず骨髄穿刺をした場合に"末梢血"が混入するというのは,造血組織と静脈洞,中心静脈などの血液が混入し,真の造血機能がみられないことを意味する.直接このことと関係はないが,穿刺吸引した血液のヘマトクリット値を微量遠心法で算定すると同様に処理し(ミエロクリット),末梢静脈血と比較した我々の91例の成績では,ミエロクリットの赤血球層27.4%,末梢血32%とかなり近似しており,骨髄スメアに幾分末梢血混入の影響あることが知られる(図2).

粘液多糖体重染色

著者: 竹田桂子 ,   小島孝子 ,   須藤嘉子 ,   佐久間由子

ページ範囲:P.1455 - P.1460

 日常,病理検査室ではH・E染色のほかに,各種特殊染色が繁用されている.しかし1枚のパラフィン切片に,結合組織と多糖類あるいは酸性ムコ多糖類の染め分けが容易に行えればどんなにか有用であろう.この目的のために,Lillieは1951年に結合組織の重染色としてのLillie's allochrome connec-tive tissue methodを,Movatは1955年にPen-tachrome I stainを発表している.Movat's Pen-tachrome I stainの手技ははなはだ繁雑であるが,その美麗な染色性のために捨て去り難く,Movat自身その改良法を1957年に発表している.
 その他にも,Bouchard (1967),Russell (1972),Clifford & Taylar (1973)らが次々に改良法を報告した.しかしいずれも一般的な病理検査室において日常化されるまでに至っていない.これらの染色は極めて美麗な染色結果が期待され,賞用すべきであると考え,私どもは日常の病理組織検査に十分に使用できるように改良簡易化した.私どもの改良法を中心として,粘液多糖類の結合組織との簡易な重染色法と,組織学的同定法の大要を紹介する.

電顕的ラジオオートグラフィー

著者: 内田和子

ページ範囲:P.1461 - P.1475

 ラジオオートグラフィーはアイソトープで標識した物質を投与して,これを取り込んだ組織切片に感光乳剤をかぶせ露光し,現像処理して,組織・細胞内に取り込まれた標識物質の局在を,現像銀粒子として切片上に直接見る方法である.投与物質を追跡する方法としてまず光顕ラジオオートグラフィーが開発されたが,光顕によるものでは分解能におのずから限界があり,細胞内の超構造における詳細な局在を捕らえるために電顕ラジオオートグラフィーの登場が要求された.
 ところで多くの研究者はフィラメント状の大きい現像銀を観察しているが,これは径が300nmもあり,細胞のどの辺に多いとか,核に集まるものを見るというような場合は問題ないが,これは光顕レベルでも分かることで,電顕ラジオオートグラフィーの真の意義はその優れた分解能への期待にあり,微粒子現像法(銀の径10〜40nm)を行って,物質の局在を超構造的に捕らえることに意義があると考える.

総説

T細胞・B細胞白血病

著者: 高月清

ページ範囲:P.1477 - P.1482

 ヒトリンパ球は,その表面マーカーにより少なくとも二つのポピュレーションT細胞,B細胞に分類される.T細胞は,ヒツジ赤血球とロゼットを形成し,またT関連抗原(T associated antigen;HTLA)を有する.T細胞は,IgGのFc部分に対するレセプターを保有するTγと,IgMのFc部分に対するTμに分類され,その機能が異なることが明らかにされている.一方,B細胞は表面免疫グロブリンを有し,補体に対するレセプター(C3b, C3d)免疫グロブリンのFc部分に対するFcγレセプターを有し,マウス赤血球と非特異的なロゼットを形成する.そのほかにヒトB細胞同種抗原(human B-cell alloantigen;HBLA,Ia like Ag)をも有する.
 これらのレセプターを検討すると,T細胞は一部が補体レセプターを持ち(D細胞),FcγレセプターはT,Bどちらにも分類できないL細胞にも存在し,このL細胞の約半数がIa like Agを有すると言われる.またIa like Agは正常T細胞,腫瘍化したT細胞にも存在する.これらのことよりT細胞,B細胞の同定は必ずしも容易ではない.

臨床検査の問題点・122

白血病細胞の見方,読み方

著者: 天木一太 ,   相賀静子

ページ範囲:P.1484 - P.1489

 白血病細胞の形態は,標本の作り方はもちろん,観察する人あるいは治療(抗生物質)の前後により,種々の表現を生む要因となり,少なからず白血病の分類を不明確なものにしている.ここでは,最近の免疫学の進歩に伴う細胞の見方の進歩と国際的な白血病分類法を紹介してみる.
(カット写真は,小児より20歳までのALL診断の患者の骨髄像で治療1回目のもの.ALL細胞とは言い難い細胞)

検査と疾患—その動きと考え方・36

慢性骨髄性白血病の急性転化

著者: 喜多嶋康一 ,   北川中行 ,   時岡正明 ,   依光聖一 ,   厚井文一 ,   頼敏裕

ページ範囲:P.1490 - P.1497

 症例 T.T.,45歳男,工員.
 主訴 腰痛及び両下肢の神経痛様疼痛.

座談会

組織検査の現状

著者: 福島範子 ,   清水一男 ,   武石詢 ,   吉村忍 ,   佐久間由子 ,   渡辺恒彦

ページ範囲:P.1498 - P.1508

 病理検査は,生化学検査などの他の臨床検査と比較して,技術的変革の少ない部門とされているが,最近組織検査技術の見直しや再教育が盛んにさけばれている.そこで今月は,日常的に最も基本的な技術(固定,包埋,染色)を洗い直し,組織検査の現状を見つめてみる.

臨床化学分析談話会より・75<第6回夏期セミナー>

自己主張を始めた夏期セミナー

著者: 杉田収

ページ範囲:P.1483 - P.1483

 臨床化学分析談話会主催による第6回夏期セミナーが,1979年8月2日から4日まで,慶応大学立科山荘(長野)で開催された.参加者は271名という,本セミナー始まって以来の最高の人数となった.そのため会場や宿泊所などが例年と異なり,世話役を引き受けてくれた実行委員長の桑克彦(虎の門病院)をはじめ,各委員には大変な苦労をかけたセミナーであった.
 第1日目は午後2時から5時まで"関連領域から学ぶ"として,①新しい免疫化学検査の応用(向島 達 国立がんセンター),②糖蛋白質と細胞表面識別(村松喬神戸大),③癌とアイソザイム(東野一弥 阪大)と三先生の講演があった.会場が体育館になったため,スライド用のスクリーンやらマイクの音響に若干の無理があったが,第一線で活躍中の先生方のお話は,参加者を十分に魅了した.

Ex Laboratorio Clinico・36

梅毒血清反応・2

著者: 緒方富雄 ,   徳永栄一 ,   原一郎 ,   阿部正英 ,   松橋直

ページ範囲:P.1509 - P.1514

梅毒凝集法の誕生
 司会(松橋)緒方先生が当時原理的にお考えになった梅毒凝集法も現在ずっと使われておりますね.阿部先生はこれについて緒方先生のご指導で盛んにおやりになったわけですが,当時の思い出を語っていただけますでしょうか.
 阿部 私が血清学教室に入ったのは終戦後間もなく,その当時は試薬も新しいものは何も手に入らないという,非常に研究をやるのに難しい時期だったわけでした.たまたま血清学教室の先輩で佐藤忠雄先生が,緒方先生からいただいたテーマで,粒子を使った凝集反応の研究をなさった.その先生が使われたカオリンであるとかコロジオンであるとかベントナイトであるとか,そういうものが戸棚の中に残っておりました.緒方先生から続けてやってみるというお話がありましたので…….

研究

血小板,リンパ球のチトクロムb5還元酵素活性測定による遺伝性メトヘモグロビン血症の鑑別診断—特に脳神経障害を伴う場合について

著者: 谷島清郎 ,   石田昌子 ,   竹内真理子 ,   福田直子

ページ範囲:P.1515 - P.1518

はじめに
 遺伝性メトヘモグロビン血症(Mt症)は,赤血球内メトヘモグロビン還元酵素(正確にはNADH—チトクロムb5還元酵素)の欠損により,血中にメトヘモグロビン増加をみる疾患である1〜3).臨床的にはメトヘモグロビン増加によるチアノーゼがあるだけで,さして日常生活には支障がない.しかし近年,本症の中には単なるメトヘモグロビンの増加のみでなく,重篤な精神神経及び発育障害を伴う場合のあることがしだいに明らかとなり,その早期診断が重要視されている4〜6).この場合,酵素の欠損は赤血球のみならず肝や筋肉など全身的に認められる。前者を赤血球型(erythrocyte type),後者を全身性(generalised type)と呼んでいるが,これら二つのタイプを確実に診断するためには,以上のような違いから明らかなとおり,赤血球以外にも全身的に組織の酵素活性を測定しなければならない.
 今回は全身組織を代表する材料として,赤血球と同様最も採取しやすい白血球,血小板を用いて,そのチトクロムb5還元酵素活性を測定することにより,赤血球型及び全身性両タイプの鑑別を検討したので報告する.

患者データを用いる基準値作成法の評価

著者: 北村元仕 ,   飯森糸子 ,   村川和枝 ,   橋本寿美子 ,   飯塚悦功

ページ範囲:P.1519 - P.1523

緒言
 正常値は健康正常人の示す範囲であって,健常者から求めるのが正統であるが,1963年にHoffmann1)が患者データから正常値を求めるデータ処理法の可能性を提示して以来,コンピューターを利用するなどして,患者データから正常値ないし基準値を求める数多くの手法が開発され発表されてきた2〜7).最近では,検査室に集積する患者データを送れば,基準値を返送してくれるコンピューターサービスも市場に登場さえしている.更に,実際に各病院,検査センターで使われる正常値の現状を調べると,患者データを利用するものが多くを占め,この方法がしだいに浸透しつつあることが分かる.
 1969年にAmador and Hsi8)は確率紙法をはじめNeumann法2),average of normals9)など,これら患者データを利用する手法の信憑性を調べ,正統的に健常者データより求めた正常値からいずれも大きくずれることを指摘した.彼らは血糖,BUN, GOT, LDH, ACP及びコレステロールの6種の化学成分について検討しているが,患者と健常者の性,年齢構成が必ずしも等しくなく,また分布型に対する十分な考慮がなされていないという欠点がある.更にその後多くの基準値作成が提案され続けている現状では,患者データから求める正常値が果たして信頼しうるのかという問題は未解決のままであると言える.

新しいキットの紹介

グルコースオキシダーゼを固定化したナイロンチューブ(CatalinksTM)を用いた血糖の自動分析の検討

著者: 江原和人

ページ範囲:P.1525 - P.1528

はじめに
 酵素反応には反応の特異性,反応条件の温和性,試薬とした酵素の反復使用の可能性などがある.特に固定化酵素は多数検体検査に適し,保存期間中における酵素の安定性が増すこともあるので,最近では固定化酵素法の自動分析への応用などが研究開発されている.
 しかし,現在までナイロンチューブを担体に用いる方法は一般に固定化効率が悪く,またキャリーオーバーも低く抑えることができないという問題があった.そこで,Hornbyら1)が開発したグルコースオキシダーゼ(GOD)を内壁に共有結合で固定化したナイロンチューブ(マイルス三共,CatalinksTM)を用いてTech-niconのオートアナライザー(basic型)に組み込み,GOD,4-アミノアンチピリン(4-AA),Na-3,5-ジクロロ-2-ヒドロキシベンゼンスルホン酸(HBS)法について若干の知見を得たのでその成績を報告する.

デキストラン硫酸法によるHDL-コレステロール測定法の評価

著者: 佐藤幸男 ,   赤井俊洋 ,   奥田清

ページ範囲:P.1529 - P.1531

はじめに
 リポ蛋白は脂質と蛋白質の結合体であり,脂質の代謝に重要な働きを演じている.これは,超遠心法によってカイロミクロン,超低比重リポ蛋白(VLDL),低比重リポ蛋白(LDL)及び高比重リポ蛋白(HDL)に分類することができる1).近年,HDL分画中のコレステロール(以下HDL-Cho.)が冠動脈性心疾患の危険予防因子であるという報告2)がなされて以来,その測定も重要な意義を持つに至った.今回,我々はデキストラン硫酸とMg2+を組み合わせた沈殿法によるHDL-コレステロール測定試薬(第一化学薬品製)によるHDL-Cho. の測定を試み,以下の結果を得たので報告する.

検査室の用語事典・付

心エコー図(像)によく用いられる略語

著者: 竹原靖明

ページ範囲:P.1532 - P.1532

 循環器の超音波検査では次のような略語がしばしば使用されている.しかし,これらの略語は必ずしも万国共通とは言えない.したがってこの領域の論文・図説に使用する場合は,あらかじめ説明を付すことが望ましい.

検査室の用語事典

統計学

著者: 土肥一郎

ページ範囲:P.1533 - P.1533

96) test of coincidence;一致度の検定
 数検体を二つの方法で検査して(+),(−)などの判定をすると,単に(+)の率だけの比較でなく,同じ検体が(+)と判定されたり,(−)と判定されたりの食い違いが生じる.どの程度これが一致するかを調べる検定法であり,x2テスト(→99)とは別のやり方.

超音波検査〈臨床編〉

著者: 竹原靖明

ページ範囲:P.1535 - P.1535

7.心臓・血管
17)スティフネス;stiffness
 拡張期の硬さを表し,コンプライアンス(→7.7)の逆数になる.

質疑応答

臨床化学 GPTとトリグリセリドの関係

著者: M生 ,   溝口香代子

ページ範囲:P.1537 - P.1539

 〔問〕私たちの病院ではGPTはSMACで測定していますが,トリグリセリドが高値のときGPTも高く出るケースがたまに見付かります.他方法やマニェアルで測定し直すのですが,それぞれ異なった結果を得ることがあります.トリグリセリド及びその種の脂質によってGPTが影響を受けるのか,それともGPTそのものが高くなるのでしょうか.GPTとトリグリセリドは関係あるのですか.

臨床化学 尿中LDHアイソザイム

著者: K子 ,   佐野紀代子

ページ範囲:P.1539 - P.1540

 〔問〕測定に当たり50倍濃縮したものを使用しておりますが,この濃縮が最適なのでしょうか.また蓄尿と1日尿はどちらが良いのでしょうか.検査日が決まっていますので検体保存の場合,濃縮して保存するのとそのままの尿を保存するのとどちらが良いのでしょうか.
 また臨床面における意義と正常範囲を教えてください.小児科からの依頼が多いので,成人と小児との差も併せて教えてください.試薬は和光のキットを使用しています.

血液 セリンプロテアーゼ

著者: W生 ,   藤井節郎

ページ範囲:P.1540 - P.1543

 〔問〕凝固反応における凝固因子は,酵素・基質の関係にあると言われますが,セリンプロテアーゼと言われる凝固因子はどういうものですか.その特徴を教えてください.

免疫血清 緒方法の判定

著者: E生 ,   鈴田達男 ,   熊原優子

ページ範囲:P.1543 - P.1545

 〔問〕緒方法の判定において溶血の程度を判断するのに,遠心分離しても良いのでしょうか.良いとすれば何回転,何分くらいが良いのでしょうか.

免疫血清 妊娠中血清とTPHA

著者: M生 ,   富沢孝之

ページ範囲:P.1545 - P.1546

 〔問〕妊婦の血清でTPHA検査を実施すると,感作血球が未感作血球より直径が大きく,周囲にわずかに凝集が見られる反応がしばしばみられました.妊娠中の血清には何かTPニコルス株抗原と反応する非特異的凝集素が存在するのでしょうか.

免疫血清 抗L鎖非反応性M蛋白のL鎖の同定

著者: M生 ,   河合忠

ページ範囲:P.1546 - P.1547

 〔問〕最近私は,IgA型M蛋白で抗L鎖血清に反応性を示さない蛋白を経験しました.このM蛋白の同定方法はIEP, IFEで,分子量の面からは免疫薄層ゲル濾過法を実施しましたが,沈降定数は約7.5Sでした.IEP, IFEでの抗L鎖λ型血清との反応像は,IgA型M蛋白のM-band部分で突然沈降線が切れているような像を示しました.抗L鎖血清の力価によるものか,他蛋白の妨害によるものかは分かりません.この場合の同定法をご教示ください.
 ちなみに,被検血清の希釈による反応をみましたが変化はありませんでした.使用抗血清はBehring製です.

微生物 Serratia marcescensの選択培地

著者: S生 ,   坂崎利一

ページ範囲:P.1547 - P.1549

 〔問〕S.marcescensによる尿路感染症の増加に伴い,交差感染とともに自己感染の可能性も考えられます.特に糞便中のS.marcescensを検出するためにはその選択培地が必要と思いますが,現在のところP.aeruginosaのNAC寒天培地に相当するような選択培地は見いだされていないと思います.ではどのような培地がS.marcescensの選択培地として利用できるのでしょうか.また将来新たに作られる可能性はあるのですか.

病理 鉄染色の理論

著者: T生 ,   萩島寿子

ページ範囲:P.1549 - P.1550

 〔問〕鉄染色のときの塩酸の働きに関する理論を教えてください.また塩酸の濃度に対する染色性への影響はどうなっていますか.
 更に,どのようなときにイオン化していない鉄をイオン化すれば組織化学的意義は大きいのか,線維上に鉄が顆粒状でない状態(線維と同一様)にかぶさることがあるのか,についてもお教えください.

一般検査 セロファン厚層塗抹法

著者: I子 ,   鈴木了司

ページ範囲:P.1550 - P.1550

 〔問〕虫卵検査の直接法であるセロファン厚層塗抹法で,浸漬液(グリセリン,3%マラカイトグリーン,3%石灰酸)を用いるのはどのような意義があるのですか.

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「臨床検査」 第23巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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