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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査25巻5号

1981年05月発行

雑誌目次

今月の主題 膵疾患 カラーグラフ

膵島腫瘍の病理

著者: 鈴木春見

ページ範囲:P.484 - P.486

 膵島腫瘍はいわゆる機能性腫瘍の代表的なものの一つで,膵ランゲルハンス島由来の内分泌腫瘍である.最近では膵島腫瘍の産生・分泌するホルモン,あるいは臨床症状に呼応した名称が付けられて分類されている.すなわちインスリン産生のインスリノーマ,グルカゴン産生のグルカゴノーマ,ソマトスタチン産生のソマトスタチノーマなどにZollin-ger-Ellson症候群を伴うガストリン産生のガストリノーマや,水様性下痢を主徴(Verner-Morrison syndrome;watery diarrhea-hypokalemia-achlohydria syndrome)とするWDHA腫瘍などである.
 以下,著者の経験例から各膵島腫瘍の病理組織学的特徴を供覧する.

技術解説

膵疾患の超音波診断

著者: 伊東紘一

ページ範囲:P.487 - P.496

 最近の超音波診断学の進歩は,膵疾患診断のうえに画期的な前進を薬もたらしたと言える.特に膵癌の診断では超音波ガイド穿刺術が完成し,消化器系疾患の中で最も困難視されていた膵癌の診断に希望をもたらした.しかしながら,超音波診断の中で膵はやはり難しい対象であり,膵疾患の診断に携わる多くの医師及び技師は超音波検査法に翌熟し,早期発見,根治手術を目指さなければならない.今回は膵疾患に対して,どのように超音波を用いてアプローチしていくのかという点と読影のポイント及び,もうほとんど完成したと考えてよい膵生検穿刺法の手技と成績を述べることとする.

アミラーゼ,リパーゼ

著者: 長田敦夫 ,   小口寿夫

ページ範囲:P.497 - P.506

 膵疾患の診断に有力であるアミラーゼ及びリパーゼの測定法と,臨床的意義について述べる.アミラーゼの測定法には多種類あるが,原理的には3種に大別され,簡便で再現性の良いchromogenic法,中でもブルースターチ法が最も広く用いられている.高アミラーゼ血症の鑑別にはアミラーゼを膵と唾液腺成分に分離するアミラーゼアイソエンザイム,腎での排泄動態より解析したACCRが欠かせない検査である.リパーゼは膵に特異性の高い酵素で,アミラーゼのように尿中の活性はないが唾液腺性疾患などでは血中に増量しない.最近は人工基質を用いたリパーゼの比色定最法などが普及し臨床的意義が明らかにされつつある.
 アミラーゼとリパーゼはともに慢性膵炎や膵癌では診断的意義は少ないが,急性膵炎では血中での出現あるいは消退時期が異なり,両者を同時に測定することによって,より正確に膵障害の病態を把握でき,診断や病期,予後の判定に役立つ.

膵液採取法

著者: 菅田文夫

ページ範囲:P.507 - P.512

 膵外分泌機能検査として膵液を採取し,その組成,特にアミラーゼ,重炭酸塩,液量などを測定,時には細胞診にて癌細胞を見いだすことは,慢性膵疾患,特に慢性膵炎あるいは膵癌の診断に不可欠である.本検査は膵の臨床検査の中で中心に位置するものであり,日本膵臓病研究会の慢性膵炎に対する診断基準の試案においても,組織学的所見,腹部X線写真による膵石灰化の存在とともに,本検査の異常がその確診のための根拠とされている.しかし膵外分泌は一般に実質細胞からの酵素,蛋白の合成分泌にしても,膵管上皮からの水と重炭酸塩の分泌にしても,何らかの刺激を与えることによって,初めて測定可能な量の膵液が得られる.そこで一般にはパンクレオザイミン(CCK-PZ)及びセクレチンにて刺激する方法が行われている(PS試験),試験食などによる間接的刺激法やERCP(内視鏡的膵管造影)の際の膵液採取法も考えられるが,本項においてはPS試験における膵液採取法について主として記述し,直接膵管より採取する方法については若干触れるに留めたい.

総説

人工膵臓—膵疾患患者への応用

著者: 阿部裕 ,   七里元亮 ,   河盛隆造

ページ範囲:P.513 - P.520

 医学の進歩とともに,これを応用した医療の発展も目覚ましいものがある.近年,糖尿病患者の失われた膵β細胞機能を,膵β細胞機能と同じ機能を持つものを人工的に設計し,組み立てて補ってやろうという気運が生まれた.これが人工膵臓であり,糖尿病患者の完全な治療を目的に開発されたものである.したがって,人工膵臓は厳密には膵β細胞機能を代替えする場合を人工膵β細胞,膵α,β両細胞機能を代替えする場合を人工膵島と呼ぶべきものである.
 今日,ベッドサイド型人工膵臓が開発され臨床応用がなされ,その有用性が認められてきたが,長期応用のための小型化が次の目標と言えよう.

臨床検査の問題点・139

膵・胆道系細胞診

著者: 春日井達造 ,   土井久平

ページ範囲:P.522 - P.527

 胃の細胞診は内視鏡やファイバースコープの台頭により影が薄れてきたが,膵・胆道系の診断では細胞診の役割は大きい.わずか12μmぐらいの癌細胞を見付ける細胞診では,その採液部位とともに標本作製の良否が診断の鍵となる.そこで,採液後の検体をいかに細胞変性を起こさせずに処理するか,具体例を挙げて検討する.
(カット写真は,セクレチン刺激による内視鏡的直接採取膵液の膵癌細胞.Papanicolaou染色,×400)

検査と疾患—その動きと考え方・53

慢性膵炎

著者: 原沢茂 ,   三輪剛

ページ範囲:P.529 - P.535

 症例 55歳,男,会社員.
 診断 慢性再発性膵炎,高血圧症.

座談会

膵疾患診断法—最近の進歩

著者: 須田耕一 ,   黒田慧 ,   神津忠彦 ,   内藤聖二

ページ範囲:P.536 - P.545

 膵疾患検査—臨床検査室では血中アミラーゼ測定やPS試験がよく知られているが,一方形態学的観察から血管造影,ERCPのほかに最近では超音波やCTの適応が目立ち成果を上げている.多面的な進歩を示す膵疾患の診断法を臨床,基礎の両面から概観する.

Ex Laboratorio Clinico・53

術後の高アミラーゼ血症

著者: 池永達雄

ページ範囲:P.546 - P.551

血清アミラーゼの謎
 血液中にアミラーゼが存在することは,既に1846年Magendieによって発見され,1867年にFosterはヒトの血液中のアミラーゼを既に定量的に測定し始めている1).以来血中アミラーゼの起源,その活性値と種々の病態との相関関係,特に膵疾患における血清アミラーゼ活性値(以下血清AM値)の変動の模様などが,多くの研究者によって精力的に調べられてきたが,血清アミラーゼの生化学的動態はなおも謎のベールに深く包まれたままである2)
 本来消化管内に外分泌されて食物を消化する役目の酵素であるアミラーゼが,どのようにして血液中に入るのか,しかももしなんらかの生体への働きを血清アミラーゼが営んでいるとしたら,その作用はなんであろうか,そして血中のアミラーゼは膵・唾液腺以外の組織からも分泌されるというが2,3),それはどこの組織からであろうか,更に血中のアミラーゼは尿に排泄される以外にはどこでどのように代謝されるのであろうか4),血中AM値は個々の人でほぼ一定であり,日内変動も極めて少ないが,どのようにして血中レベルが一定に保たれている2)のであろうかなど,血清アミラーゼにまつわる謎は枚挙にいとまがない.

負荷機能検査・17

脂肪負荷試験

著者: 竹内正

ページ範囲:P.552 - P.555

 食餌中の巨大分子であるデンプン,蛋白,脂肪などの栄養源が消化管粘膜で吸収しうる小さな要素まで分解される過程の消化に膵臓が大きな役割を果たしていることは古くから知られている.膵の外分泌がある程度以上侵され,消化障害が起こると,栄養源の腸管での吸収が妨げられるが,腸管粘膜において更に膜消化の過程を経て吸収される.このように消化と吸収は表裏一体をたしており,分離して考えられないものである.
 しかし,臨床的には消化吸収障害が,膵性か腸性かを鑑別する必要が生ずることがある.いわゆる吸収不良症候群(malabsorption syndrome)の立場からすると,Pollardの分類(表)にみられるように1),膵外分泌障害は一因にしかすぎないが,我が国では原発性のものであるCeliac病,熱帯スプルー,非熱帯スプルーなどは極めてまれであり,我々が遭遇する吸収不良症候群はほとんど続発性の吸収性障害である.このうち膵,胆道系の障害に起因する消化の異常から起こる吸収障筈は,この分野の検査法の進歩からかなりのことが分かってきている.すなわち,パンクレオザイミン・セクレチン(PS)試験によって膵外分泌液を直接採取して,膵外分泌機能を知ることができる.

アイソエンザイム・5

アミラーゼ

著者: 馬場茂明 ,   大槻眞 ,   前田光雄

ページ範囲:P.556 - P.560

 膵疾患の診断や高アミラーゼ血症の鑑別に現在,アミラーゼアイソエンザイムによる分析が繁用されている.しかしながら,各施設において分離方法が異なり,その分離度やアイソエンザイムの命名法,あるいは結果の解釈には一定の見解がまだ得られていない.
 アミラーゼアイソエンザイムの分離方法としては,カラムクロマトグラフィー法や種々の支持体による電気泳動法が用いられているが,これらが日常臨床検査法として用いられるためには,操作が簡便で再現性があり,かつ分離度の優れていることが何よりも大切であると思われる,このような点をすべて満足させることは極めて困難であり,命名法が統一されていないこととあいまって,アミラーゼアイソエンザイムの解釈の混乱の原因の一つとなってきた.

研究

FITC干渉フィルターによるFTA-ABS法の検討

著者: 平田一郎 ,   小野田浩子 ,   友成正臣 ,   山屋駿一 ,   笠松重雄 ,   菅原孝雄 ,   松橋直

ページ範囲:P.561 - P.564

緒言
 梅毒の血清学的診断法としての螢光抗体法は,Deaconら(1957)のFTA−5法1)で初めて応用されて以来,1960年のFTA−200法2),Hunterら(1964)の吸収法3),更には内外の権威ある研究団体の検討,評価が行われ4〜7)迅速かつ特異性,鋭敏度の優れたFTA-ABS8〜10)法として実用化され,現在に至っている.
 このFITCを用いた螢光抗体法では,495nmを中心とする励起光を与え,散乱励起光をシャープカットして,525nmを中心とする発光螢光を観察するのが最も効率の良い方法である.この観察方法によれば,低エネルギー励起で十分な発光螢光が期待できるはずである11〜14).しかし,FITCの吸収と発光のピークが近接しているため,1969年デンマークのOlsen15,16)が狭帯城フィルター(FITC干渉フィルター)の開発に成功するまでは,FITCの吸収効率の悪い部分を強力な励起エネルギーでカバーする観察方法8〜14,16〜18)に頼らざるを得なかった.

胆石構成成分の検討—胆石の中心性空隙にみられたパルミチン酸カルシウム結晶体

著者: 鈴木悦 ,   山森俊治 ,   岡田高治 ,   金井晃 ,   小野悌二 ,   小形岳三郎

ページ範囲:P.565 - P.568

はじめに
 胆石の分類,分析は古くから数多くの人によって行われてきたが,基本的にはコレステロール系石とビリルビン系石,及び稀石に分けることができる.これらの胆石は種類によって構造が異なり,放射状,放射層状,層状,無構造などに分類されている.
 近年この構造は走査電子顕微鏡でも確認され,その結晶構造が明らかになりつつある.また赤外線スヘクトロメーター,ガスクロマトグラ7イーなどによる分析によって,胆石を形成する種々の結晶の組織が明らかになりつつある1).一般に最も多いコレステロール系石は,平行四辺形の扁平なコレステロールの結晶体が主体であり1),ビリルビン系石には顆粒状構造1),脂肪酸石の葉状結晶1)などが確認・報告されている.我々は今回コレステロール色素石灰石を検査するに,その中心部空隙面上に今まで報告のないカーネーション様花片球状結晶体を認めたので,走査電子顕微鏡による結晶の構築像,赤外線スヘクトロメーターとガスクロマトグラフィーによる成分分析を行ったので報告する.

MalloryのPTAH染色法改良法の適用

著者: 長屋清三 ,   若林隆

ページ範囲:P.569 - P.572

はじめに
 Malloryのリンタングステン酸ヘマトキシリン(PTAH)染色法は,心・骨格筋の横紋,グリア線維.フィブリンの染出などその応用範囲は極めて広い.そしてこのような種々異なった目的に応じて染色法を変えることが行われている.例えば結合織及び神経組織に本法を用いる場合,後者には過マンガン酸カリウムによる切片の前処理が必要とされ,染色時間も前者90分,後者24時間とされる1).また固定についても,神経組織には水銀による前処理(媒染)を用いる方法も行われている2).しかし,目的物により染色工程を種々変えることは実際上煩雑であり.前記水銀使用は廃液処理の問題も伴う.
 私どもは,先にDICのフィブリン微小血栓の検出を困難にする赤血球の共染防止を目的とする本法の改良法を報告したが3),今回この改良法を種々の材料に応用し良好な結果を得たので報告する.同時に,本法の染色結果を作用する因子として染色法のうえからは染色液の調製法.熟成期間.材料については,ホルマリン固定時間などについて詳細な検討を行ったので併せて報告する.

新しいキットの紹介

アガーゲルフィルム電気泳動法によるヘモグロビンAI測定法の検討

著者: 飯島耕子 ,   橋本寿美子 ,   関口光夫 ,   岩田進 ,   熊坂一成 ,   河野均也 ,   土屋俊夫 ,   村上哲雄 ,   長谷克

ページ範囲:P.573 - P.576

はじめに
 ヘモグロビンAI(HbAI)は,HbAのβ鎖のN末端バリンに糖が結合したものを指している1).近年,HbAIはコントロール不良の糖尿病患者で増加し,retro-spectiveに血糖コントロール状態が把握できる指標として期待を集めている2〜7).現在我が国では,いわゆるミニカラムを用いたHb AI測定キットが広く日常臨床に応用されている4,5).しかしミニカラム法は温度の影響を大きく受けるため,測定時に厳密な温度調整を行わなければならず,この点が臨床検査として非常に大きな障害となっている4,5).今回,我々が検討する機会を得たアガーゲルフィルム電気泳動法によるHb AI測定キット(コーニング)は,この問題点を解決した優れた臨床検査法と思われるので,本法について若干の検討を加えた結果を報告する.

検査室の用語事典

凝固・線溶検査

著者: 藤巻道男

ページ範囲:P.577 - P.577

42)血小板回転;platelet turnover
末稍血液中から単位時間に消失してゆく血小板の数を示したものを言い,この値は末梢血の血小板数及び血小板のカイネティック検査によって得られる血小板の平均生存時間,血小板の回収率より計算される.血小板寿命の測定には51Crが多く用いられている.

細胞診

著者: 浦部幹雄

ページ範囲:P.579 - P.579

46)コーティング固定;coating fixative
塗抹標本の郵送に便利な簡易固定法である.噴霧式と滴下式とがある.主剤はイソプロパノールとポリエチレングリコールで,固定後放置乾燥するとポリエチレングリコールが塗抹面を被覆し固定時の状態を保持できる.一般に噴霧式すなわちエアーゾル形式のものが多い.集団検診などに多用される.

質疑応答

臨床化学 総コレステロール値ゼロ

著者: 上野幸久 ,   K子

ページ範囲:P.581 - P.582

 〔問〕 2〜3か月前から肝障害があり,黄疸,化学検査データが悪化していた患者についてですが,その時点では総コレステロールは237mg/dlでした.ところが昏睡で入院したので検査したところ,総コレステロールが0mg/dlだったのです.貧血(Hb3.0g/dl,Ht11%)があり,黄疸指数14,総ビリルビン3.0mg/dl,GOT 227 KU, GPT 162 KU, ALP 10.0 KAで,その日のうちに死亡しました.この患者の総コレステロール0の理由をお教えください.

臨床化学 血中レニン活性の測定

著者: 福地総逸 ,   T生

ページ範囲:P.582 - P.583

 〔問〕 最近レニン活性の測定をRIA法で始めましたので,採血後の検体の取り扱いについてお教えください.一般に採血から分離までを4℃で行うのが通説になっていますが,必ずしもそうした条件で処理できない場合が多々あります.ちなみに厳しくない条件下での検体のデータと比較しましたが,余り差がないようにも思われました.キットの感度がそこまでフォローできないのが原因でしょうか.またルーチンとしての検体処理彫すべきでしょうか.

血液 血液凝固時間の精度管理法

著者: 福武勝幸 ,   U生

ページ範囲:P.583 - P.584

 〔問〕 血液凝固時間検査でPT,APTTなどはコントロール血漿がありますが,トロンボテストやヘパプラスチンテストのような検査はどう精度管理したらよいのでしょうか.また機器で測定した場合,その原理の違いなどで測定時間が異なると思われますが,試薬メーカー添付の検量線を利用して%を求めうるのでしょうか.それとも検量線を作り直したほうがよいのでしょうか.作り直す場合,何を基準物質としたらよいのでしょうか.

免疫血清 赤血球の凝集塊

著者: 掘田忠弘 ,   近藤元治 ,   N生

ページ範囲:P.584 - P.586

 〔問〕 血液像で赤血球の凝集塊を多数認めたので,連銭形成かと思い生食水で洗浄しましたが凝集塊はとれませんでした.
(1)直接CoOlnbsでは対照が(+)になり判定不能

臨床生理 MCVとSCVについて

著者: 本間伊佐子 ,   S生

ページ範囲:P.586 - P.588

 〔問〕運動神経伝導速度(MCV)と知覚神経伝導速度(SCV)について,それぞれ次の2項目についてお教えください.
1)測定の条件

一般検査 尿蛋白の定量法

著者: 春日誠次 ,   S生

ページ範囲:P.588 - P.592

 〔問〕 果蛋白定量法のT-A法について,原理及び他方法との相関について教えてください.
 また,グロブリンは水に溶け難いので希塩酸で溶解したいのですが,このときの希塩酸の濃度はどのくらいがよいのでしょうか.更に希塩酸て溶解したクロブリン溶解液は実験的に尿蛋白定量(K-C法,TCA法,T-A法)を行う場含,影響はありませんか.

一般検査 クレアチニンクリアランス試験の誤差

著者: 折田義正 ,   今井宣子 ,   T子

ページ範囲:P.592 - P.594

 〔問〕 クレアチニンクリアランス試験において重複検査を実施していますが,極端に誤差があったり近似値が得られない場合があります.測定誤差を除外して,採尿の仕方,時間の計測のほかに誤差要因として何か考えられるでしょうか.また実施の過程における体内代謝の機構が,値に影響を及ぼすことがあるのでしょうか.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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