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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査37巻1号

1993年01月発行

雑誌目次

今月の主題 穿刺吸引細胞診―最近の進歩 巻頭言

パパニコロウ分類との訣別

著者: 坂本穆彦

ページ範囲:P.5 - P.6

 "細胞診"と"パパニコロウ(Papanicolaou)"という2つの語は,互いに重なり合うイメージを示しながら推移してきた.細胞診はパップ・テスト(パパニコロウ検査の略)と呼ばれ,また基本的な染色法はパパニコロウ染色であり,かつ鏡検による判定結果にはパパニコロウのクラス分類が用いられてきた.剥離細胞診として出発した細胞診はその臨床的意義が十分に認められ,婦人科領域のみならず呼吸器,体腔液をはじめ可能な限りのあらゆる部位,あらゆる病変からの検体採取と判定が試みられ,スクリーニングとして,また補助診断として縦横に活用されている.
 その後,剥離細胞診のほかに,穿刺吸引細胞診が新たに加わるに至り,細胞診の意義は一変した.穿刺吸引細胞診の判定は従来の補助診断に止まらず,確定診断としての内容を含むものがあるためである.わが国においてそのことが公的に明記されたのは前立腺領域が最初である.

総説

穿刺吸引細胞診の現状と今後の展望

著者: 矢谷隆一 ,   白石泰三 ,   矢花正 ,   中野洋

ページ範囲:P.7 - P.11

 穿刺吸引細胞診は最近広範な臓器を対象として行われるようになった.細い穿刺針の開発と超音波,CTの開発が普及に寄与した.出血が最も一般的な合併症であるが稀にしかみられない.採取される細胞は剥離細胞診に比べ変性が少なく,外科的な切除材料に似た細胞が採取される.診断には各臓器の各論的知識が要求される.また採取された種々の細胞像や背景物質が重要である.免疫組織化学の普及により,今後は生物学的悪性度の指標となる物質の検索が重要になるであろう.〔臨床検査37(1):7-11,1993〕

技術解説

超音波ガイド下穿刺技術

著者: 谷口信行 ,   伊東紘一

ページ範囲:P.13 - P.16

 画像診断の進歩に伴い,小腫瘤,良・悪性の鑑別が難しい腫瘤が増加してきた.超音波ガイド下穿刺は腫瘤内部の様子や針の先端を観察しながら穿刺を行えるため,安全かつ確実に検査することが可能である.特に,甲状腺・乳腺など体表臓器の腫瘤性病変の診断には欠かせないものとなっている.〔臨床検査37(1):13-16,1993〕

免疫染色法の現状

著者: 小林晏

ページ範囲:P.17 - P.25

 近年,病理組織診断の補助手段としてパラフィン切片での免疫組織化学的手技が盛んに行われ,CEA,AFP,CA19-9などの腫瘍マーカー,サイトケラチン,ビメンチン,デスミンなどの中間径フィラメント,ホルモン,血清蛋白などの染色が必須のときさえある.また,凍結切片における単クローン抗体を用いたリンパ球表面抗原の解析も重要な検査となっている.
 一方,穿刺吸引細胞診は生検組織診にかわっていろいろな領域で年々盛んとなり,当然のことながら,免疫細胞化学的染色も試みられ,より正確で厳密な細胞診の診断のために大きく貢献するようになった.〔臨床検査:37(1):17-25,1993〕

臓器別穿刺吸引細胞診

甲状腺

著者: 小俣好作

ページ範囲:P.26 - P.31

 検診などで発見される自覚症状のない甲状腺腫瘤に対して,穿刺吸引細胞診断は必要不可欠であるが,特に,濾胞性腫瘤の取り扱いについては,細胞診断と超音波画像上の所見を加味して総合的に判断しなければならない.〔臨床検査37(1):26-31,1993〕

乳腺

著者: 土屋眞一 ,   高橋洋子 ,   渡辺達男

ページ範囲:P.32 - P.38

 異型が少ないとされる乳腺細胞診での新たな診断基準として,採取された細胞像の出現パターンからその組織型を推定する試みが最近注目を集めてきている.当センターでの解析では,主な出現パターンは11種類で,それぞれのパターンには1~2型の組織型が対応できた.これを用いて診断した結果,従来の正診率と比較して約5%の向上が認められた.組織像を念頭においた細胞像の把握の有用性と必要性が示唆された.〔臨床検査37(1):32-38,1993〕

肝・胆・膵

著者: 小塚正雄

ページ範囲:P.39 - P.46

 超音波映像下の肝・胆・膵穿刺吸引細胞診について概説する.肝癌では90%近い細胞診陽性率が報告されているが,小肝癌を対象とすると肝硬変との鑑別が今後の課題である.胆管内胆汁細胞診は閉塞性黄疸の質的鑑別診断法として有用であるが,剥離細胞診のため繰り返し検査が望まれる.胆?内胆汁細胞診は胆?癌早期診断の有力な武器となろう.膵穿刺細胞診も小膵癌の確診に重要な手段である.これらの領域の細胞診は,今後早期癌の診断に必須のものとなろう.〔臨床検査37(1):39-46,1993〕

前立腺

著者: 松嵜理

ページ範囲:P.47 - P.53

 近年,本邦でも前立腺の穿刺吸引細胞診が行われるようになり,生検組織診に劣らない良い成績が得られている.また最近では,採取された検体の良悪の判定のみならず,組織分化度の推定や治療効果判定にも細胞診が用いられてきている.本稿では,内分泌療法の感受性の予測について組織学的検索結果が細胞診検体でどの程度推定できうるものかを検討し,腫瘍細胞の細胞異型度とともに壊死傾向の有無,乳頭状配列,移行上皮癌成分などの混在がその指標となることが明らかとなった.〔臨床検査37(1):47-53,1993〕

骨・軟部

著者: 都竹正文 ,   古田則行 ,   川口智義 ,   原島三郎

ページ範囲:P.54 - P.62

 従来,骨・軟部腫瘍の術前診断は,臨床所見,X線検査,生検組織診によるものであったが,最近の針穿刺細胞診の進歩に伴い,この領域の細胞診が徐々に行われつつある.
 当院の整形外科では,1980年から軟部腫瘍の術前診断に静電画像,超音波検査,針穿刺細胞診,針生検診を併用し実施している.骨・軟部腫瘍および類似病変は,その組織発生が多岐にわたっているため病理組織診断(生検診)のみでは不十分であり,形態学検査としての細胞診を併用することでその精度の向上がみられた.細胞診の利点は,簡便で診断までが短時間で済むことであり,特に臨床医が初診時において細胞診結果をもとに次の検索方法や治療方針を決定することができる点にある.〔臨床検査37(1):54-62,1993〕

胸部

著者: 小中千守 ,   池田徳彦 ,   三浦弘之 ,   加藤治文

ページ範囲:P.63 - P.68

 肺の穿刺細胞診は肺疾患の確定診断法として非常に価値の高い検査法であり,経皮的針生検法と経気管支鏡的針吸引法(TBAC)に大別される.経皮的針生検法は,主に肺末梢の小型病巣に対し有効である.最近は,CTガイド下に本法を施行することによって診断率はいっそう向上しつつある.一方,TBACは中心性の粘膜下主体の病巣に対する確実な診断法であり,壁外性の病巣や縦隔リンパ節の質的診断にさらなる進歩が望まれる.〔臨床検査37(1):63-68,1993〕

Coffee Break

点と線

著者: 屋形稔

ページ範囲:P.12 - P.12

 松本清張の小説に『点と線』というのがあるが,この暑い夏を過ごすのに,行ってみたい"点"を,昨年から乗りこなしている"Audi"で結んでみようと思った.Audiが気に入っているのは,高速でとばすほど車が安定してきて滑るように走ることで,今度の3泊4日の旅でもまずこれが満喫できて楽しかった.
 第1の"点"は新潟県柏崎海岸に飛び出ている番神岬に新しく改装成った「岬館」というホテルである.以前訪れたときは山腹の神社の傍の古めかしく大きな旅館で,背景の日本海の暗い荒波と石焼きの魚介料理に何となく惹きつけられた.今度走ってみると新潟から弥彦,寺泊までの越後シーサイドラインが柏崎まで伸びており,右に海,左に山を眺めながらの美しい観光道路になっていた.旅館も明るい近代建築に変わって窓から遠望する日本海も夏の陽ざしに映えていた.「米山さんから雲が出た」と唄われる米山がくっきり聳えていた.

Normal

著者: 𠮷野二男

ページ範囲:P.68 - P.68

 最近は,臨床検査値に関して,"正常値"という言葉を使わないようになってきた.その理由の1つとして,この値からはずれると,正常でない,すなわち異常,病気と感じられ,誤解を招くことになりかねないからである.それで,参照値とか参考値とか,ほかの名称が考えられている.
 この正常値というのは,外国語のnormal valueから訳されたものであるが,外国語でもnormalという言葉を使わないようになってきている.これを訳すときに,日本語によい言葉が見つかっていれば,前記のような短絡的な考えが,特に一般の人々の間に生じなかったであろう.normalには,普通のとか通常のというような意味もあるようだ.

目でみる症例―検査結果から病態診断へ・1【新連載】

複数の単一クローン性免疫グロブリンを伴った低ガンマグロブリン血症

著者: 河合忠

ページ範囲:P.69 - P.72

検査結果の判定
1.セルロース・アセテート膜電気泳動法による 血清蛋白分画像
 右の表に示す.
 〔判定〕相対的にはα1―とα2―グロブリン分画の増加があり,急性炎症性分画像と低ガンマグロブリン血症の複合パターンと考えられる.

学会だより 第22回日本脳波・筋電図学会

新時代へ向かう臨床神経生理学

著者: 岡田滋子

ページ範囲:P.73 - P.73

 第22回日本脳波・筋電図学会が1992年10月7日から9日までの3日間,東京女子医科大学.福山幸夫教授を会長として,元赤坂の明治記念館で開催された.
 1971年,故時実利彦先生主催のもとに第1回脳波・筋電図学会が行われたが,以後本学会は急速な発展を遂げ,現在では正会員数が2,000名を超え,精神科,脳神経内科,小児科,脳神経外科,耳鼻科,眼科,整形外科,臨床検査科,生理学,薬理学,電子工学など非常に多岐にわたる分野の研究者が参加している.そのため今回のプログラムも,海外からの特別講演4,シンポジウム10,教育講演6,人間科学セミナー1,一般演題478が8会場で進行し,興味ある分野に限ってもすべてに参加することは,まず不可能な状態であった.おそらくこのような問題点に対する配慮としてであろう,今回は一般演題はすべてポスター発表とされ,要旨をスライドで口演するという形式がとられた.これは確かに聞く側にとってありがたい方法で,これからも行われてよい工夫ではないかと思う.

TOPICS

白血病の分化誘導療法

著者: 木崎昌弘

ページ範囲:P.75 - P.76

 白血病の病因や病態にはいまだ不明の点が多々存在するが,造血幹細胞が腫瘍性転換の結果,機能的に成熟した細胞に分化できず,さまざまの分化段階に停止した自律増殖能を有する細胞集団ととらえることができる1).従来,白血病の治療はその異常な増殖性に注目し,抗癌剤を用いてtotalcell killの概念のもとに行われてきた.しかし,病める者にとって,その副作用は深刻かつ重大であり,骨髄抑制によってもたらされる感染症,出血などの合併症が致命症になることもしばしばである.さらにこれらの抗癌剤に抵抗性を示す難治性白血病は,抗癌剤治療の限界を示すものである.
 このような背景のなかで,多くの白血病細胞株が樹立され,血液細胞の産生調節機構が明らかになるにつれ,in vitroにおいてこれら白血病細胞が種々の薬剤によって分化,成熟し,その増殖能が失われることが明らかになった.さらに,近年造血幹細胞の概念が確立され,分化や増殖に必要とされる造血因子やそのレセプターが明らかにされ,それらのcDNAのクローニングが進んでいる.これらの事実は,白血病細胞の分化誘導による治療の可能性を示唆し,分化誘導療法の基礎的,臨床的研究の展開を推進し,特に分子レベルでのメカニズムの解明を可能にするものである.

抗LKM抗体

著者: 宮川浩 ,   賀古眞 ,   圓谷幸世 ,   小沼貴子 ,   鈴木洋子

ページ範囲:P.76 - P.77

 抗肝腎ミクロゾーム(liver-kidney micro-some;LKM)抗体は,1974年,Rizzettoら1)によって初めて報告された臓器特異的な自己抗体である.抗LKM抗体は現在,ラット腎を用いた間接蛍光抗体法による染色パターンによりLKM1~3の3種に大別されている2).すなわち,LKM1は自己免疫性肝炎(AIH) Ⅱ型,LKM2はtialinicacidによる薬剤性肝障害に,LKM3は慢性δ型肝炎に,各々出現する抗体である.
 本稿では,最近内外で注目されている抗LKM1抗体について述べる.

味を測るセンサー

著者: 都甲潔

ページ範囲:P.77 - P.79

1.はじめに
 特定の化学物質を選択的に高感度で検出するには,酵素センサーが一般的であろう.従来の多くのセンサーも特定の量を高感度で拾うことを目的にしている.事実,体温計は温度のみに応答するし,CCDビデオカメラも光のみを検出する.つまり,既存のセンサーは選択性が売り物である.しかし"味"を検出する場合はやや状況が異なる.というのも,私たちはある食品を口にするとき,その中の数千種類ともいわれる味物質を識別せずに,総合的に酸っぱいとか塩辛いとか論じている.
 それでは,酵素センサーを多数個並べて味を測ることは可能だろうか.これも現時点では不可能である.というのも,味物質は数十万個ともいわれており,これらすべてに応答する酵素センサーをそろえることはできない.加えて味物質間には,互いに相手を強めあったり,弱めあったりする効果があり,これを再現しなければならない.

血清ペプシノゲン

著者: 三木一正

ページ範囲:P.79 - P.80

 ペプシノゲン測定用キノト(Pepsinogen Ⅰ,ⅡRIA BEAD,ダイナボット社製)か1992年発売され,これを用いた血清ペプシノゲンによる胃癌ハイリスク診断(胃ドック1~3))が提唱されている.また,血清ペプシノゲン測定を一次スクリーニングとして用いる地域4)および職域5)胃集検も実施され注目されている.これは胃癌6)の先行病変である7,8)胃粘膜萎縮(萎縮性胃炎)に着目したもので,血清ペプシノゲンⅠ,Ⅱ値,特にⅠ/Ⅱ比により胃粘膜萎縮の程度を診断できる,いわゆる血清学的生検9,10)か可能であるという事実に基づいた方法論てある.
 胃癌患者では各年代ともに健常対照群に対してⅠ値およびⅠ/Ⅱ比が有意に(p<0.05~0.01)低値を示す11)ので,胃癌高危険群スクリーニングの新しい戦略12)として血清ペプシノゲン法を一次スクリーニングに導入することか期待されている.本法を施設ドック胃集検に用いて,内視鏡検査への誘導に有用である13),胃癌14,15),特に若年者胃癌16,17)の診断に有用である,などの報告か既に数施設から報告されている.

ベセスダ・システム

著者: 野澤志朗

ページ範囲:P.80 - P.82

 1987年の秋から1988年の冬にかけて,米国ではそれまで行われてきた子宮癌検診時のパパニコロウ(Papanicolaou)診断の精度管理に関していろいろ問題点が噴出し,誤診から多数の訴訟が発生し,《Wall Street Journal》にもいわゆる"Papスキャンダル"として取り上げられた.そこで,1988年,National Cancer Institute (NCI)で子宮頸部・腟細胞診の報告書の標準化を目指したワークショップが開催され,ベセスダ・システム(Beth-esdaはNCIの所在地の名)と呼ばれる新しい細胞診報告の形式が提言1)された.ベセスダ・システムは単に細胞診断報告書の書式を規定するだけではなく,精度管理を根底から見直すための発想である.

研究

市販酵素標識DNAプローブを用いた毒素原性大腸菌のエンテロトキシン遺伝子の簡易検出法の開発

著者: 宝田裕 ,   山本耕一郎 ,   本田武司

ページ範囲:P.83 - P.86

 毒素原性大腸菌のエンテロトキシン(LT,ST)の遺伝子検出用酵素標識DNAプローブを用いてLT/ST遺伝子を検出するには,大腸菌からのDNAの抽出,ドットブロッティングなど煩雑で時間のかかる手技が必要とされていた.今回,コロニー(生菌)を直接ハイブリダイゼーションのメンブランに塗布して溶菌し,市販DNAプローブを用いてハイブリダイゼーションを行う方法を開発した.この方法によって大幅に手技を簡略化し,短時間で良好な結果が得られた.

血清カタラーゼの定量法(第2報)―自動分析装置への応用

著者: 岩村淳一 ,   細野道雄 ,   岩本信行 ,   杣友一孝 ,   武内望

ページ範囲:P.87 - P.90

 NADH量の増加量を340nmでレートアッセイする血清カタラーゼの定量法の原理を応用し,自動分析装置での測定を検討した.その結果,再現性や添加回収率,直線性,他法との相関などにおいて十分満足できるものであった.また1症例について発病から回復まで経日的に血清カタラーゼ活性値を測定し,膵関連酵素活性値と比較した.

血漿遊離型フコースの測定

著者: 高垣啓一 ,   田中幹二 ,   斎藤良治 ,   斎藤太郎 ,   遠藤正彦

ページ範囲:P.91 - P.94

 生体内複合糖質代謝の一指標として,血漿中遊離型L-フコースの量を測定した.方法は,血漿をL-フコースデヒドロゲナーゼおよびNADとともに0.3mol/lグリシン緩衝液(pH9.5)中,37℃でインキュベートし,産生されるNADH量を測定するという方法である.この方法は血漿中に存在する他の糖の影響を受けることなくL-フコースを測定することが可能であった.この方法による健康人の血漿中L-フコースの量は24.4±18.1μg/ml(n=30)であり,子宮頸癌患者のそれは91.9±49.2μg/mlと高値であった.

資料

マダニ刺症の4例

著者: 宮原道明 ,   角田浩之 ,   山口昇

ページ範囲:P.95 - P.97

 九州地方の住民に見いだされたマダニ刺症の4例,すなわちキチマダニの2例(雌雄成虫1例と雌成虫1例),タカサゴキララマダニ雌成虫1例および中国黒竜江省から持ち帰ったと思われるシュルツェマダニ雌成虫1例について報告した.このなかで,キチマダニ雄成虫の人体からの採取は,わが国で初めての記録である.さらに,九州・沖縄地方の住民に見いだされたマダニ刺症の報告例について,若干の文献的考察を加えた.

質疑応答 臨床化学

食物油脂をめぐる最近の話題

著者: 山口賢次 ,   関根美恵 ,   Q生

ページ範囲:P.99 - P.101

 Q 食物油脂の疾病予防効果が注目されています.疫学調査も多数行われているようです.食物油脂研究の,最近の動向についてお教えください.

血液

血中ヘパリン濃度の測定法

著者: 坂場幸治 ,   高橋哲也

ページ範囲:P.101 - P.103

 Q 上記について,臨床的意義などを含めてお教えください.

免疫血清

梅毒血清反応検査法の選択

著者: 桑島士郎 ,   H子

ページ範囲:P.104 - P.105

 Q 私たちの検査センターでは,梅毒血清反応の検査にRPR法をスクリーニング検査として行っています.RPR法が陽性の場合,次に行うべき検査はどの方法が良いでしょうか.お教えください.

診断学

高脂血症とみなすべき検査値は

著者: 秦葭哉 ,   M子

ページ範囲:P.105 - P.107

 Q 50歳,男性,健康診断の血液検査で以下の結果か出ました.高脂血症が考えられますか.また,検体は午前8時の空腹時採血,冷蔵庫保存,4時間後は強乳び血清で,遠心後血球層と透明な血清層の中間にクリーム状の層ができていました.これは何でしょうか.併せてお教えください.

内臓脂肪型肥満の検査法

著者: 毛野義明 ,   徳永勝人 ,   松沢佑次 ,   A生

ページ範囲:P.107 - P.109

 Q 内臓脂肪型肥満が話題になっていますが,鑑別診断のための検査法についてお教えください.

その他

電子ブックとは

著者: 鹿島哲 ,   K生

ページ範囲:P.110 - P.112

 Q 辞書,事典類をはじめとする電子ブックがいろいろ出されているようですが,はたしてどれくらい便利なものなのでしょうか.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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