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雑誌目次

論文

臨床検査58巻6号

2014年06月発行

雑誌目次

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか

著者: 手島伸一

ページ範囲:P.669 - P.669

 近年,婦人科細胞診分野を中心に液状化検体細胞診(liquid based cytology:LBC)の普及が図られていますが,欧米に比してわが国での利用率は極めて低いのが現状です.LBCは不良検体が少なくなるうえに,再標本作製が可能で免疫染色や遺伝子学的検索ができる点などが大きな利点ですが,従来法に比して費用がかさむことが最大の問題点でした.そのようななか,2014年4月の診療報酬の改正で婦人科材料などの液状化検体細胞診加算として,18点を所定点数に加算することが認められました.LBCに要する費用に対して十分ではありませんが,LBC導入を検討している施設にとっては大きな追い風といえます.

 本特集では,LBCを先進的に取り入れ,大きな成果を挙げている各施設での取り組みを紹介し,技術面での工夫,従来法での細胞像との比較,具体的なメリットを提示していただきました.LBC導入ご検討の際の参考にしていただければ幸甚に存じます.

LBCの利点と問題点

著者: 南口早智子

ページ範囲:P.670 - P.676

●液状化検体細胞診(LBC)の導入で,不適正検体の減少,TAT(turn around time)の短縮を確認した.

●保存検体を免疫染色や遺伝子検査などの補助的検査に応用できる.

●コストの問題は依然として継続している.

●従来法との違いを認識し,ある程度の習熟が必要である.

子宮頸部のLBC

著者: 古田則行

ページ範囲:P.677 - P.684

●子宮頸部からスプリットサンプル法により液状化検体法と従来法(直接塗抹)の細胞診標本を作製し,両者を比較検討した.

●とくに液状化検体法では,従来法で塗抹が厚く観察が困難な例においても,塗抹が薄く,みやすい標本があった.

乳腺穿刺吸引細胞診における従来法とLBC法の細胞の見方―利点ならびに問題点について

著者: 畠榮 ,   福屋美奈子 ,   鹿股直樹 ,   森谷卓也

ページ範囲:P.685 - P.692

●乳腺穿刺吸引細胞診における従来法とLiquid-based cytology法の細胞の見方について概説した.

●LBC法は診断に必要な大型細胞集塊や血管結合織,石灰化小体などの保持に優れている.

●LBC法では採取した器具を直接細胞保存液で洗浄し細胞を収集することで乾燥のない良好な標本が作製できる.

●LBC法は三次元的な組織構築を把握することができ,より正確な診断が可能と考えられる.

尿のLBC

著者: 金城満 ,   下釜達朗 ,   池本理恵

ページ範囲:P.693 - P.702

●液状化検体細胞診(LBC)は,①検体採取法,②標本作製法,③細胞評価の標準化に最も適した方法である.

●尿細胞診におけるLBC法は集細胞性に優れ,塗抹面積の縮小により検鏡時間の短縮ができた.

●尿細胞診におけるLBC法の問題点は高コストと核クロマチンの微細顆粒状化であった.

TRLBC法によるセンチネルリンパ節の術中迅速診断―乳腺センチネルリンパ節を中心に

著者: 平紀代美 ,   山城勝重

ページ範囲:P.703 - P.710

●液状化検体細胞診(LBC)は,極めて効率よく細胞を収集できる優れた方法であり,多くの非婦人科検体への応用も可能である.

●組織片をLBCの固定保存液の中で細胞を振るい落とし,それを使用してthin layer標本を作製するTRLBC法を開発した.

●確実な標本作製が可能で,特別な機器の整備を必要としないTRLBC法を,術中迅速診断として現実化した.

●TRLBC法は十分な感度を維持できることから,センチネルリンパ節(SLN)腫瘍細胞検出法として有用な方法であると考えられる.

今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

著者: 三浦純子

ページ範囲:P.711 - P.711

 国際糖尿病連合が,2013年に発表した世界の糖尿病に関する最新調査結果では,世界の糖尿病人口は増え続けており,2013年にその有病者数は3億8,200万人に上った.糖尿病人口世界ランキングでは第1位が中国,第2位がインド,第3位が米国で日本は第10位だった.糖尿病が原因で死亡した人は,2013年は510万人に増加し,6秒に1人が糖尿病のために亡くなっている計算になる.

 本特集では糖尿病合併症と生理検査のかかわりについてとりあげた.糖尿病性網膜症・腎症・神経障害,糖尿病と関係する脳血管障害・冠動脈疾患,糖尿病性壊疽についてエキスパート諸氏に解説していただいた.網膜の検査に関しては無散瞳眼底写真にとって代わる可能性が高い超広角走査レーザー検眼鏡を紹介していただいた.本特集が糖尿病人口世界ワースト10脱出のための一翼となることを願う.

糖尿病網膜症

著者: 北野滋彦

ページ範囲:P.712 - P.715

●糖尿病はインスリン作用の不足による慢性高血糖を主徴とし,さまざまな特徴的な代謝異常を伴う疾患群である.

●糖尿病の慢性合併症には,大血管障害と細小血管障害があり,細小血管障害の1つに糖尿病網膜症がある.

●糖尿病の診断を受けた際には,すでに糖尿病網膜症が存在している可能性があり,必ず眼底検査を受ける必要性がある.

●糖尿病患者および眼科診療側の諸事情で眼底検査が困難なことも十分考えられる.眼科の受診が困難な場合は,網膜症のスクリーニング検査を行うことが望ましい.

糖尿病性腎症

著者: 小寺亮 ,   四方賢一

ページ範囲:P.717 - P.722

●糖尿病性腎症の成因は,高血糖に由来する代謝性因子と血行動態によるところが大きい.

●細胞外基質の増加を特徴とした基底膜の肥厚,メサンギウム基質の増加,尿細管基底膜肥厚,間質の拡大が認められる.

●画像検査において糖尿病性腎症では,腎肥大がみられ,他病変による慢性腎不全時の萎縮の程度と比べて軽度である.

糖尿病性神経障害

著者: 馬場正之

ページ範囲:P.724 - P.730

●神経障害の重症度を捉える最も客観的機能検査は,神経伝導検査(NCS)である.

●ただし,伝導速度系指標から障害度を判定することはできない.

●腓腹神経感覚神経活動電位低下は神経線維変性進行を示す中核的所見である.

●脛骨神経による拇趾外転筋M波振幅の低下は重症化多発性神経障害(DPN)の指標である.

糖尿病と関係する脳血管障害について―頸動脈超音波検査の臨床的意義

著者: 宮本倫聡 ,   小谷和彦 ,   谷口信行

ページ範囲:P.731 - P.739

●糖尿病は,脳梗塞の各病型(アテローム血栓性脳梗塞,ラクナ梗塞,心原性脳塞栓症)の罹患率を上昇させる,脳梗塞の独立したリスク因子である.

●頸動脈超音波検査は,頸動脈壁の肥厚や狭窄の定量的評価が可能であり,動脈硬化性疾患の発症リスクの評価や頸動脈狭窄の外科治療での適応の判断に利用される.

糖尿病と関係する冠動脈疾患について

著者: 李政哲 ,   山崎力

ページ範囲:P.740 - P.744

●糖尿病患者において,冠動脈疾患の罹患率は高い.

●無症状であることが多く,発見が難しい.

●冠動脈疾患は,重症であることが多い.

●冠動脈疾患治療後の予後は,非糖尿病患者と比べ悪い.

●無症候性糖尿病患者の冠疾患のスクリーニングは確立していない.

糖尿病性壊疽について

著者: 江口智明

ページ範囲:P.745 - P.751

●糖尿病性末梢神経障害による足変形,知覚障害により足潰瘍・壊疽を生じる.

●糖尿病を合併する末梢動脈性疾患(PAD)による足壊疽は難治性である.

●糖尿病による易感染性や末梢血行障害により感染を合併した足潰瘍・壊疽は重篤化,遷延化しやすい.

●治療では血糖値のコントロール,血行障害の改善,感染制御が重要である.

今月の表紙

Alb albumin

ページ範囲:P.668 - P.668

 2014年表紙のテーマは“生命の森”.生命活動を支える重要な物質である蛋白質のうち,実際の臨床検査でも馴染みの深い12種類の蛋白質を厳選.その3D立体構造をProtein Data Bankのデータから再構築.大いなる生命のダイナミズムを感じさせるようにそれぞれの蛋白質を配置し,並べたときには蛋白質による“生命の森”を表現します.

Advanced Practice

問題編/解答・解説編

ページ範囲:P.752 - P.752

「Advanced Practice」では,臨床検査を6分野に分け,各分野のスペシャリストの先生方から,実践的な問題を出題いただきます.

知識の整理や認定技師試験対策にお役立てください.

異常値をひもとく・18

原発性マクログロブリン血症のM蛋白によりヘモグロビンが偽高値となった症例

著者: 土屋直道

ページ範囲:P.753 - P.759

はじめに

 原発性マクログロブリン血症は,B細胞性の腫瘍細胞が単クローン性にIgMを産生することで,過粘稠度症候群を主体とした症状を呈する疾患である1).検査には異常反応やピットフォールが付きものであるが,原発性マクログロブリン血症においても,クエン酸ナトリウム採血で血液がゲル状化したり,免疫グロブリン値と蛋白分画において乖離を認めたりするなどの報告がある2,3)

 今回提示するのは血球計数検査において,ヘモグロビン(hemoglobin;Hb)測定試薬とM蛋白が異常反応を呈し,Hbが偽高値となった症例である.

 血球計数検査のデータ保証において平均赤血球Hb濃度(mean corpuscular hemoglobin concentration;MCHC)のチェックは重要で,MCHCが36%を超えるような場合は,検体や測定装置の異常を考えなくてはならない.当該症例はMCHCの異常高値を認めたことから,Hb偽高値またはヘマトクリット(hematocrit;Ht)偽低値を疑った4).検体の上清に溶血や乳びを認めず,Htも毛細管法と一致し,当初は原因を特定できなかった.

INFORMATION

千里ライフサイエンスセミナー〈上皮極性シグナル制御とその異常による病態〉

ページ範囲:P.759 - P.759

日 時:2014年7月28日(月) 10:00~16:10

場 所:千里ライフサイエンスセンタービル 5Fライフホール

第41回臨床検査技師研修会 骨髄疾患について学ぶ―まだ骨髄像を読み始めて間もない方へ

ページ範囲:P.767 - P.767

研修期間:2014年6月19日(木)8:30

     ~6月20日(金)17:00

開催場所:自治医科大学地域医療情報研修センター

     (自治医科大学構内施設)

     〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-160

第1回栄養管理研修会―栄養サポートチーム(NST)のための栄養管理セミナー

ページ範囲:P.767 - P.767

研修期間:2014年6月27日(金)8:45

     ~6月28日(土)16:30

開催場所:自治医科大学地域医療情報研修センター

     (自治医科大学構内施設)

     〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-160

第6回ISMSJ(Integrated Sleep Medicine Society Japan)(日本臨床睡眠医学会)学術集会

ページ範囲:P.767 - P.767

テーマ:「これからの睡眠」を社会と個人の視点から問う

日 時:2014年8月1日(金)~3日(日)

会 場:神戸ファッションマート

    (神戸市 六甲アイランド)

    (http://www.conet-cap.jp/ismsj6th/)

次代に残したい用手法検査・12

ABO血液型おもて・うら検査

著者: 曽根伸治

ページ範囲:P.761 - P.765

はじめに

 近年の輸血は,赤血球,血漿,血小板の必要な成分のみを補う成分輸血である.輸血を実施するためには,血液型検査,不規則抗体検査および交差適合試験が必要である.ABO血液型不適合の赤血球輸血は,患者死亡などの重大な過誤を起こすので,血液型検査は誤りが許されない.患者のABOおよびRho(D)血液型は,別の機会に採血した検体で2回以上検査を実施して確定する.さらに赤血球輸血は,血液型検査を実施した検体とは別に交差適合試験用に採血を行い,交差適合試験が適合した血液のみ輸血する手順を確立しておく必要がある.

 輸血検査は,生化学検査や血液検査に比べ自動化が遅れ,用手法で行われていた.近年,検査過誤防止の観点から輸血検査の自動化が,大学病院などの大規模病院で進んでいる.しかし,血液型検査の自動化法は,検査過誤防止に有用であるが,検査の所要時間が約20分と用手法に比べ長い現状がある.救命救急などの輸血では,数分で血液型検査の結果が得られるスライド法や試験管法の用手法での実施が必要となる.ABO血液型おもて・うらの用手法検査は,輸血検査の自動化が進んでも継承されていく必要がある.

私のくふう

【経費節減】自家製血球試料によるHbA1cの精度管理

著者: 高橋かおる ,   正木智子 ,   玉田幸恵 ,   曽我部緑 ,   内藤睦 ,   天野弘三 ,   小谷和彦 ,   坂根直樹

ページ範囲:P.768 - P.769

1.はじめに

 ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c;HbA1c)は健診や保健指導の血糖指標として1),また最近では糖尿病の診断基準において血糖値と同列に扱われるようになり2),検査項目としての重要性を増しつつある.2012年には国際標準化された3).しかし,精度管理試料は検査室外で調整され,比較的高額で提供されており,汎用性や経費などの点で,検査室からみると必ずしも使いやすいわけではない.筆者らは日常検体からプール血球を作製し,精度管理試料として使用する試みを行っており,本稿ではこの工夫について報告する.

樋野興夫の偉大なるお節介・6

日本の国際的地位を高むる途~「がん哲学カフェ in UK&緩和ケアの祖を訪ねる旅」~

著者: 樋野興夫

ページ範囲:P.770 - P.771

 週末,筆者は,久しぶりに,自宅の本棚の1つを整理整頓した.1~3段目は,「内村鑑三と新渡戸部稲造」,「南原繁と矢内原忠雄」の本であり,4段目は「山極勝三郎と吉田富三」の本である.「内村鑑三と新渡戸部稲造」&「南原繁と矢内原忠雄」の日付は,医学部の学生時代が多い.思えば,40年前の学生時代に,授業にも出ず,夜を徹して読書にふけったのが,走馬燈のように思い出される.「山極勝三郎と吉田富三」は,「がん病理学者」になってからである.古本屋で,安価に「南原繁著作集全10巻」を購入したのが,懐かしい.「吉田富三先生 人とその思想」(吉田富三先生生誕百年記念寄稿集)の編集幹事としての筆者の「編集後記」(2003年4月26日付け)を読み返した.「遠い過去を知らずして遠い未来は語れない」〈Churchill〉の言葉を,引用していたのである.


 日曜日の昼,某テレビ局の,自宅の本棚の取材があった.「内村鑑三,新渡戸稲造,南原繁,矢内原忠雄,吉田富三」の本が中心であった.筆者の19~60歳までの約40年間の読書遍歴でもある.取材後,定例の読書会に出掛けた.この読書会は,2007年12月9日から開始し,7年目に入った.継続の大切さである.「武士道」(新渡戸稲造著),「代表的日本人」(内村鑑三著)を中心に進め,毎回15~20名の参加者との,2時間の楽しいひとときである.先日は,「後世の最大遺物」(内村鑑三著)を読み,アフリカの探検家のLivingstone(1813~1873)とピューリタン革命指導者のCromwell(1599~1658)を学んだ.

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バックナンバー一覧

ページ範囲:P.739 - P.739

「検査と技術」6月号のお知らせ

ページ範囲:P.765 - P.765

書評 医療におけるヒューマンエラー なぜ間違える どう防ぐ 第2版

著者: 本田孝行

ページ範囲:P.772 - P.772

安全は存在しない.だから攻めのリスクマネジメントを

 ヒューマンエラーの発生メカニズムを熟知し,ヒューマンファクター工学理論を用いたリスクマネジメントを推奨するのが本書の主旨である.これだけでは何を言いたいのか理解しにくいが,要は,リスクを待ち受けて対処するのではなく,積極的にリスクを軽減する攻めのリスクマネジメントを行うのがよいと述べている.

 リスクマネジメントにおいて100%の安全確保が要求される限り,起こり得るすべてのリスクに対処しなければならない.そうなると,リスクに対し網羅的に対処する必要が生じ,人の注意に頼る対策が多くなる.結果として,現場の人間に常に緊張を強いる受け身のリスクマネジメントが行われ,かえってヒューマンエラーの生まれる環境ができてしまう.

投稿規定

ページ範囲:P.774 - P.774

次号予告

ページ範囲:P.775 - P.775

あとがき

著者: 山内一由

ページ範囲:P.776 - P.776

 暖かな陽気になりました.今年2月,記録的な豪雪が日本各地を大混乱に陥れましたが,そんな出来事がまるで夢であったかのように感じられるほどです.これほどまでに極端な気候の変化を経験したのは初めてのように思います.メリハリがあるからこそ,穏やかな季節の到来がよりいっそう,うれしく感じられます.季節のうつろいは前向きな気持ちにさせてくれます.一方,季節と同様に激変したSTAP細胞のニュースは,季節とは真逆のインパクトを与えました.抱かせた期待の大きさが絶大過ぎたがために,失望感をひときわ強くしました.斬新な発想がなければ,歴史に刻まれるような大発見はできませんが,型破りであっても許されるのはあくまでも発想であって,研究倫理の逸脱は決してあってはならないという,当たり前過ぎる教訓を強烈に示すことになりました.うかがい知れないさまざまな問題があったのかもしれませんが,わが国における医科学研究の信用を失墜させた責任は重大です.たとえSTAP細胞が存在したとしてもです.信頼を完全に回復するには,新たな多能性幹細胞を見いだすより多くの時間を費やさなければならないかもしれません.

 私たちが日々取り組んでいる臨床検査も,ひとたび信頼を損ねるようなことがあると,信頼回復は容易ではありません.時には,「検査しても無駄」あるいは「検査室は当てにならないから外注しよう」と三くだり半を押されてしまうほど,著しく信用を失うようなことすらあります.そうなると検査室はもちろんですが,それ以上に不利益をこうむるのは患者さんです.「外注しよう」ならまだしも,「無駄」と判断されてしまっては,どんなに有益な検査であっても患者さんに還元される機会を逸してしまう訳ですから.チーム医療を根本から崩すような事態を,医療人自らが招くようであってはいけません.重苦しい話になってしまいました.申し訳ございません.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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