あとがき
著者:
河合昭人
ページ範囲:P.1406 - P.1406
2023年も残りわずかとなりました.またこの季節がやってきました.そうですその年に流行した言葉を選ぶ“あれ”です.過去,何度もこのあとがきで予想してきましたが,正解したためしがありません.ですが,今年こそ当ててみたいと思います! それでは候補を検討してみましょう.3月に行われたWBCで大活躍した侍ジャパン大谷翔平選手からの飛び出した“あれ”を忘れてはいけません.“憧れるのをやめましょう”です.個人的には憧れているからこそ,そのスポーツを始めたりするので,憧れるのをやめるということは並大抵のことではなかったかと想像します.同じく侍ジャパンから,たっちゃんがヒットを打ったときに行う“あれ”,そうです,“ペッパーミル”です.これはちょっと変化球的なところがあるかもしれません.言葉よりもアクションが話題になったからです.そして,最も有力候補は,“あれ”ですよ,“アレ”,“ARE”です.このあとがきを読んでいて,違和感を覚えた読者がいらっしゃると思います.それは“あれ”でした.阪神優勝を“あれ”に置き換えて岡田監督が使っていた言葉です.私の最後の予想は“あれ”でお願いします.
というわけで,長きにわたり,このあとがきを他の編集委員の先生方と交代で執筆してまいりましたが,今回で最後となりました.AKB的な言い方でいえば“卒業”とでもいうのでしょうか.季節的にはちょっと早い卒業ではありますが,編集委員を拝命したのが2015年のことでしたので,かれこれ9年もの間,務めさせていただきました.任期中の大きな出来事といえば,やはり新型コロナウイルス感染症のパンデミックでしょう.このパンデミックは世界を一変させました.もちろん起こらなかったほうがよかったのですが,悪いことばかりではなくいい面をみつけようと思えば,会議がWeb会議になったことでしょうか.遠隔地(特に海外)にいる方と参集して会議をしようとすると,日程や場所,交通費などの調整が大変でした.しかし,Web会議だとそれらが解消され多くの国民に普及しました.しかし,昭和のおじさんからするとちょっと寂しい面もあります.会議が終わりすぐに“退出”ボタンをクリックし終了してしまうと,参集したときのような終了後のちょっとした雑談や相談などができなくなり,そこから得ていたヒントなどが聞けなくなり寂しい限りです.話が脱線しましたが,編集委員として職責を全うできたかの判断は読者の皆さまにお任せしたいと思います.